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□蹴落とせ![新八総受け]
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今日もいつもと同じ様に、かぶき町の往来でウチの上司と真選組副長が派手に喧嘩を押っ始めた。

よく聴こえないけれど、「ヤラシイ目で見てんじゃねーよ、減るだろうが。」とか「セクハラばっかしてんじゃねーぞ。」だとか、当人達にしか通じない、訳の分からない言い合いが切っ掛けで戦闘開始のゴングが鳴るらしい。
双方とも大人げない人達なので、喧嘩も命懸けだ。
時と場所を弁えず、互いの得物で真剣勝負の鍔迫り合い。

なんて非常識な大人たち。
なんて恥かしい大人たち。


(コイツら駄目人間が誇る2大スーパースターだよ…。)


道行く人々が非難の眼差しをこちらに向けて足早に通り過ぎていく。
居た堪れない。


(僕もココから早く立ち去りたい…。)


しかし渦中の人物の片割れは自分の上司。
そのまま放置していく訳にもいかず。
新八は大きく息を吸い込むと、腹筋に力を込めて声を張り上げた。


「あんたらどうしていつもツラ合わせる度に喧嘩ばっかするんですか!!」


少しは周りの迷惑を考えろォォ!!と怒鳴って喧嘩の仲裁に入ろうとしたけれど。
今日は神楽がいない為、手持ち無沙汰そうにボンヤリ突っ立っていた沖田が寄ってきて、新八にそっと耳打ちをした。




その耳打ちの内容は………。



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