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□たった少し、生まれる順番が違っただけなのに
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今度こそ叱咤してやろうと(元々我慢する必要もない訳だが)視線を上げて睨む。が、すぐに反らした。
「どうしたんだよ、バージル?」
「気のせいだ」
「は、何が気のせいなんだ」
「貴様には関係ない」
「んだよ、可愛い弟に冷てえな」
可愛いだと。
深く、深く、これでもかというほど深く息を吐く。
「俺が貴様を可愛いと言ったら、ナルシストもいいところではないか」
頬杖をついて述べてみれば、ああそうか、と妙にあっさり納得された。鏡に映したような同じ顔。単純なやつだ。
「でもよ、」
「?」
「俺はアンタのこと、カッケエと思うぜ」
ストレートな台詞とあまりにも素直な双眸に、しばし返答ができなかった。
たった少し、生まれる順番が違っただけなのに
(愛しすぎる!)
***
兄さまはダンテ大好きなんだよ
そんでもってダンテは子供舌、味覚がお子さま(独断の偏見)