旧・詩の広場

Poem

詩を載せています。

※暗めな詩に注意


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08/09(Thu) 20:27
ほんの、小さな幸せ
五月

私はあの子に訊いた

「貴方はなんでそんなに幸せそうなの?」

かえってきた答えはこうだ


手を握れるのが幸せ

顔が見れるのが幸せ

同じ空気が吸えるのが、同じ空間に居れるのが幸せ


私は苦笑いを浮かべた



幸せはあまずっぱすぎる

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08/09(Thu) 20:21
絶望の味は甘かったか?
五月

崖っぷちに立たされた青年
振り回す大人は彼の危機には気付かない
囁いてくる人々の言葉はまるで蟲を捕えるための甘い蜜
何も知らない純朴な者はいいだろう
罠にかかっても幸せだから
でも警戒して近付いた者には
切なすぎる後悔が待っている

ああ彼はおちて行く


落ちていく堕ちていく


ねぇ知らないの



大人になりきれなかった哀れな子供は独りじゃ生きていけないのよ



***

ある哀れな青年に贈る詩。

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08/03(Fri) 09:17
自由の束縛
五月

私は昔絵が好きだった


だってそこには真っ白なカンパスがあったから


私は今絵を諦めた


だってそこには滑稽な塗り絵があったから


***

芸術にも自由はないのか。

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07/26(Thu) 20:30

五月

帰ってきた…



“私”が帰ってきた



強く強く自らの意思を貫くだけの“私”が

誰かを傷付けないようにずっと前に奥に詰め込んだ“私”が



帰ってきた



そして



私は“私”になる



***

後悔しつづけたのに彼女は帰って来てしまった。
私は“私”から一生逃れられない。

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07/20(Fri) 08:41
つまり動機なんて
五月

ぼんやりとしか見えない道があって
ぼんやりとしか考えられない頭があって
しっかりしない思考は心の隅に常にあるわけで
案外運命に任せて事を進めたとしても
罪になる訳ではない
運命は結局、いつも私を逃してくれるつもりはさらさら無いわけで
知らず知らずのうちにつき動かされて
体はもっていかれてしまうのだ


つまり動機なんて其処まで意味は無いのさ


声が聞こえた

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07/13(Fri) 23:14
五月

後悔と普通にまみれた日より


夢と痛みにまみれた日を求めよう

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07/13(Fri) 23:10
空を目指して
五月

人間は空を目指した。

上へ上へと目指した。

全てを知りたいとただ

上へ上へと手を伸ばした。

みんな植物のように上を目指す。

それならば私は

土になりたい。

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07/03(Tue) 18:52
いっぱい…いっぱい
五月

廃棄しきれない物が積み重なっている。
散らかりきった部屋で少女は途方にくれた。
見える出窓からはめぐる太陽、月、星。
誰一人として彼女の時を待っちゃくれないのだから。
心のダクトボックスは只今根詰まり中で、
未完成な手摺はペンキ塗りたてだから支えてはくれない。
抜けかけた床を恐る恐る歩くのはなんたる滑稽な姿か。
創意工夫もまるでなっていないので、
何一つ進歩しないのである。
つまりは彼女は孤独な戦いを一人続け、
また鶏が鳴いて時を知らせるまで無器用なその手を動かすしかないという悲劇。
しかしながらこうなったのは彼女の自業自得。
ぶつけられない思い空回り。
狂いそうな環境で狂った笑いを上げる。


そうだ、嵐が去るのは…彼女が力つきた後だろう。

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06/23(Sat) 19:46
離別
五月

忘れられない

貴方の目が

どんなに辛くても輝いていた

あの美しい瞳が

忘れられない

貴方の声が

道を間違えそうになったあの時

導いてくれたあの声が

忘れられない

貴方の手が

少し冷たいけど大きくて包みこんでくれた

あの掌が

忘れられない

忘れてはいけない



あなたがいたことを



***

忘れない。楽しかったあの日々を。

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06/12(Tue) 23:37
いいようのない
五月

つかえたもの

このむねのおくに

ほんのすこし

かたまりとなって



ただそこにのこりつづける

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