暖かな日の光

□血痕のないからだ
1ページ/2ページ


「・・・ったく。手ごたえの無い奴等だったぜ。」

一人の男が瓦礫の山に腰掛けて煙草をふかしていた。

周りは瓦礫の山で、建物一つも見当たらない。

周りは血だらけ。

国が一個滅んだ。

男は煙草をふかしている。

足元には血痕の痕がついている。


「隊長。」


男の後ろからテノールの声が聞こえる。

男は振り向く。

「新総帥からまた苦情が来ました。」

痩身の男が言った。

「無視しとけ。」

男は言った。

「後、借金3億円分を返せとも言ってました。」

「無視しとけ。」

何故か男は嫌な汗をかいていた。


更に何かを追求してきそうな痩身の男に男は、周りを歩いていくと言って、その場をごまかした。


サク

サク


サク


男は遺体の中を歩いていた。


実際、自分が壊した物は、自分に刃向かう者と、建物のみだ。


サク

サク


サク


煙草が消えてくる。

舌打ちをして、煙草を取り出してまた火をつける。


サク

サク


サク


帰ったら酒を飲もうと、考えて歩く。


サク

サク


サク

相変わらず死体は血だらけである。


サク

サク


サ、ク



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ