聖 剣 L O M

□港町・幽霊騒動
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私達はとりあえず、港町ポルポタに来ています。






港町・幽霊騒動






港町ポルポタ。海に面した町で、建物は貝殻の形をしている。中でもシーサイドホテルは町一番の賑わいを見せていて、
ここにはたくさんの人が訪れる。もしかしたらと、期待に胸を膨らませてきてみたのだが・・・。

リゾート地だから・・・と思って足を踏み入れたものの、街中はがらーんとしていた。

本来なら活気があり人気があるはずなのに、まったく人気がなかった。

シーズンオフでもないのにこれはおかしかった。

「・・・ここに居そう?」

「いや・・・。だが、微かに煌めきがある。仲間が居るのかもしれない・・・」

「それじゃあ・・・探すだけ探してみようか?」

「ああ」

フレイア達はまず、訪れる者がまず先に向かうであろうシーサイドホテルへと足を踏み入れた。




「シーサイドホテルへようこそ」

「あ、お部屋空いていますか?」

「空いておりますよ。当ホテルは・・・・・・・・・」

カウンターにいたモティさんの動きが止まった。

フレイアたちの後ろの方を見て固まっているのだった。

不思議に思い振り返ってみる。

・・・・・・・・そこには鎧姿をした者が立っていた。




「で、アレはいったい何なんですか?」

フレイアはようやく落ち着いたモティさん達に聞いてみた。

「数日前から現れるようになって・・・・そのおかげで予約のお客様からもキャンセル続きで・・・・商売にならないんです」

「幽霊に強い方を知りませんか?! もし、退治していただけるのでしたらお礼を差し上げます!!!」

モティさん達は切実なようだった。フレイアは瑠璃の方を困った顔で見る。

「瑠璃・・・・困っている人はほおって置けないよ」

「・・・・・フゥ、仕方がないな」

やれやれ、と言った感じの瑠璃に、フレイアは微笑む。

「ありがと。引き受けます」

フレイアは、幽霊騒ぎの真相を突き止めるために、聞き込みを開始した。





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