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□誘惑の話
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そんなわけで、とある天幕にフリオニールは訪れていた。
 
二人用が2つに三人用が2つ、計4つある天幕は、今日はWoLと
フリオニールが同じ天幕で残りの3つにそれぞれ他のメンバーが割り振られている。
 
もちろん、ティナとオニオンが残りの二人用だ。
 
三人用はセシル・クラウド・スコール、バッツ・ジタン・ティーダで割り振られている。
 
物静か組と賑やか組にきっぱりと別れた所為だろうか?
 
今、フリオニールが立っている天幕の隣にある天幕からはドスンバタンとはしゃぐ音と、
賑やかな話し声が細々と聞こえてくる。
 
それに苦笑しながら、フリオニールは目の前の天幕の出入口の布を捲りながら声をかけた。
 
 
 
「すまない。ちょっといいか?」
 
「フリオニール? どうぞ、入って」
 
その声に中へ入ったフリオニールの視界の先では、荷物の整理をしているセシルと、
今日の夜警の準備をしているのであろうスコールが、クラウドと共に
武器の手入れをしていた。
 
三人用の天幕は夜警に出る者の荷物を置くためと交代で代わる者が一緒になる。
 
対して二人用の天幕は、その日の夜警からは外された者が休む為のものだ。
 
三時間置きに交代するのだが、今日はスコールが一番最初らしい。
相方はバッツの様だ。
 
未成年とされる者が多いので相方に組まれるのは未成年組+保護者組が必然的となっていた。
 
もちろんティナとオニオンは除外である。
 
ティナは女性ではあるが、魔法にかけては男性陣よりも強い。
 
だが、その分体力が少ないため、きちんと休息をとって貰う事を、
オニオンはまだ幼い事もあるが、それを言うと本人が怒るので、ティナの護衛として
残って貰うという事で全員が一致した。
 
「どうしたんだい? 何か問題でもあったのかな?」
 
やや緊張した面持ちのフリオニールにセシルが声をかけると、
それが聞こえたクラウドとスコールが手を休めてそちらを向いた。
 
 
 
 
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