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□誘惑の話
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「恋人の誘い方?」
フリオニールはコクりと頷いた。
セシル以外の二人は無表情を保っているようだが、眉間にシワがいっているものが一名。
「誘い方…って、どこかへ遊びに行くとかそういうことではなくて、
えっと…所謂、夜の営みの方の事、なのかな?」
オブラートに包む言い方だが、そういうことだろう。
フリオニールは顔を赤く染めて頷いている。
「最近…、ライトが、その、そっけなくて…。
同じ天幕になっても早々に就寝してしまうし…。
疲れているとか朝が早い場合なら解るんだが、そうじゃない時でもそんな感じで…、
避けられているような気がしてならないんだ」
後半の蚊の鳴くような小さい声が、静まった天幕内では響いた。
「他の皆が居る場合は変わらないんだが、二人きりになると特に避けられているようで…。
どうしたらいいのかわからなくて…」
「で、僕らに聞きに来たのかい?」
「ああ。セシルやスコールは元の世界にいるらしいし、
クラウドもちゃんとした意見を聞かせてくれるだろうと思って…」
たしかに、この三人ならば、フリオニールにたいして茶化すような事はしないだろう。
セシルは残りのメンバーを思い浮かべて納得した。
「そう言うことなら、相談に乗るよ。参考になる…かは分からないけれどね」
クラウドとスコールも同様の様で、首を縦に振った。
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