聖 剣 L O M
□四つ葉探し
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「で、何処へ行くの?」
「とり合えず、魔法都市ジオまで行ってみようかと思う」
「そんな遠くまで?」
「ここら辺は粗方行ったからな。それに・・・・・ルーベンスとの約束もあるしな」
「そういえば・・・・魔法都市の誰某に・・・・って」
「ああ・・・・」
「んじゃ、魔法都市に向けていきますか!」
というわけで、私達は今、魔法都市ジオに来ています。
魔法都市ジオ・・・・魔法学園のある都市で、そのシンボルは大きな宮殿。
何でもクリスティーという女主人が営んでいる商会の持ち物で、ジオ屈指のお金持ちらしい。
魔法学園といえばバドとコロナが退学した学校でもある。
「ほえぇ〜〜〜。大きな街だねぇ・・・」
「一応この辺でも大きな都市だからな」
口をあけて呆然と都市を見上げるフレイアに瑠璃が説明する。
「なんでも昔は珠魅の核を売買する店が犇めくほど在ったらしい・・・・。ムカつく話だ」
苦々しく話す瑠璃にフレイアも苦笑する。いつの世も宝石といえばそれだけの価値がある。
そして珠魅として生きる者の殆どは高価値の所謂いわくつきの宝石が核になったりした者が多く、そういう宝石は
煌めきを宿しているといわれる。
そして、魔力を持っている場合が殆どで、その昔戦争時などには魔石として、多くの珠魅たちが珠魅狩りの餌食となった時代があった。
戦争が終っても、他の宝石とは一味違う煌めきを持つ珠魅の核は狙われ、悪徳宝石店などでは高値で売買されていたのである。
「で、瑠璃。この街には仲間は居そう?」
「ああ・・・・。微かにだが煌めきを感じる」
「んじゃ行こうか!」
フレイアと瑠璃は都市の入り口である正面門への階段を上がっていった。
他の都市とは違うその賑やかさに、フレイアが圧倒されていると、瑠璃が広場の方を凝視していた。
フレイアがその視線の先を見ると一人の少女が立っている。
「どうしたの?」
「いや・・・・あの女の子、いきなりあの場所に出てきたんだが・・・・」
フレイアと瑠璃が二人揃って少女を見ていると、その少女のすぐ傍に光りと共になにやら魔法陣の様なものが現れた。
「こりゃ!」
「あっ!!」
魔方陣?が少女に話しかけると少女は『しまった』という顔をした。
「何度言ったら解るんじゃ。このクズ石!」
「でも・・・先生!」
「いいから戻るんじゃ!」
「・・・・・・ちぇっ」
少女と魔方陣?は現れたときと同様、光りと共にその場から消え去った。
「・・・・・なんだったの? ・・・・って、瑠璃?」
口に手を当てて考え込んでいる瑠璃にフレイアが声をかける。
「今の子・・・・・まさか」
「・・・・・仲間?」
「多分・・・、現れた瞬間、煌めきを感じた・・・・」
「んじゃあ、探してみましょう?」
「ああ!」
瑠璃とフレイアは広場を後にした。
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