真 ・ 三 國 無 双 シ リ ー ズ

□大晦日の夜
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「あ・・・伯符様、くすぐったいですよ・・・」

顔を真っ赤にして眉を顰めながら何かに堪えるような様子に、ちょびっとしか残っていなかった理性が
音を立てて崩れるのがわかった。

「・・・・かわいいな・・・・おまえ」

頬から首筋にかけてツーっと孫策の唇が走る。

「あっ・・・・・」

艶のある声に孫策の身体が熱くなる。

「そんな声、聞かせるなよ・・・・止まらなくなるじゃねぇか」

「そんな声って・・・・」

「わかってねぇのか・・・あいかわらず」

くくっと笑う孫策にむーっと頬を膨らませる陸遜。

「解らないからお聞きしているのに・・・」

ひどいです・・・・とむくれながら俯く。

「ま・・・そんなとこも気に入ってんだけどよ・・・」

「んっ・・・・はぐらかさないで下さいっ・・・・ふぅ・・・・ん」

上着の前を開け、徐々に下に下がっていく孫策に、堪えきれずあられもない声を出す。

孫策が胸の突起を愛撫するころには、感じすぎて立っていられなくなっていた。

孫策は片手で陸遜の腰を支えると、かすれた声で囁いた。

「・・・がまんできねぇ・・・・いいか?」

頬を赤く染め、息も絶え絶えに喘ぐ陸遜に孫策のソコも刺激されていたのだった。

その言葉に陸遜はさらに頬を赤く染め、コクンと頷く。

孫策はもどかしげに陸遜の衣服を脱がすと、自分も上着だけ脱ぎ陸遜を抱き上げた。

「あ・・・・・」

「さすがに床の上じゃあいてぇだろう?台か何かあればここでもいいんだが・・・・よ」

孫策の優しさにきゅんと胸が高鳴る。

孫策は頬を真っ赤に染めたまま俯く陸遜に、くくっと笑う。

「ほっ・・・んと、かわいいな、おまえ」

すたすたと寝台に向かう。

ぎしっときしむ音に目を開けると、孫策が覆いかぶさりながらもう一度聞いた。

「・・・・いいか?」

「・・・・・・・・・・はい」

自分も我慢できないというように腕を孫策の首に絡める。

「・・・・して・・・・ください」

耳元で艶めいた声で囁かれて落ちぬ男はおるまい。

陸遜は朝方まで寝かせてもらえず喘がされた。

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朝の光が窓から差し込む。

「ん・・・・・っ・・・・・・・・・・・、はっ・・・・・もう朝?」

がばっと飛び起きると、横からにゅっと腕が伸びてくる。

「・・・・まーだ寝てろ」

「もう起きてらしたんですか?」

孫策の腕に抱えられているため、顔だけを孫策に向ける。

「ああ・・・・・ついさっき、な。・・・・いいからまだ寝とけ」

「で、でも・・・・・」

「ついさっき周瑜が来て、明け方まで騒いでいたから皆昼まで動けないからそれまで休んでおけ。・・・だとよ」

孫策が周瑜の顔マネをしつつ説明する。

「・・・・・似てませんね」

「・・・・・・・・・・・・いいじゃねぇか」

陸遜はくすくすと笑いながら、ぷーっと膨れる孫策の頬に軽く口づける。

「・・・・わかりました。じゃぁもう少し休みます」

「・・・・おう!」

にっこりと笑う陸遜に、機嫌を直した孫策が一緒になって笑った。



終わり



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