真 ・ 三 國 無 双 シ リ ー ズ
□衣装変え
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陸遜と孫策は周瑜が何かしでかすのではないかと軍議中、気を張っていたが何事もなく、
いつもと変わらずに軍議が終わった。
「陸遜!」
陸遜が部屋から出た所で周瑜が声をかけてきた。
あいにく孫策は弟に捕まり、話し込んでいたので陸遜は先に執務室へと戻ろうとしていたのだ。
「?周瑜様?なにか?」
先ほどの軍議の話かと思い、聞き返した。
「いや、そうではない。・・・・後で私の部屋に来て欲しいのだ」
「周瑜様の部屋に、ですか?」
「ああ。ここではちょっと話しにくい話題なのでな」
「わかりました。一度部屋に戻ってからお伺いします」
「すまないな。では、あとで」
そう言うと周瑜は足早にその場を去っていった。
―・・・・どうしたんだろう?―
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数分後、部屋に戻り軽く仕度を整えると周瑜の部屋に向かった。
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「陸伯言、参りました」
周瑜の部屋の前に立ち、扉が開くのを待つ。
数秒後、部屋主である周瑜が出てきた。
「おお、待っておったぞ。さあ、入ってくれ」
「しつれいしま・・・・、小喬殿もいらっしゃったのですか」
「いらっしゃ〜い♪周瑜様が面白いものを見せてくれるって言うからお邪魔してるの〜」
「・・・・おもしろいもの?」
ピクンと何かが働いたのだが、すでに周瑜によって扉を閉められていた。
しかも施錠されている。
その時、周瑜が陸遜の肩をポンッと叩いた。
「・・・・陸遜」
「は、はい?」
「新しく渡した服、ちゃんと着てきたのだな?」
少し強面で聞いてきた。
「は、はい、もちろんです」
こ、こわいです〜伯符様〜〜〜〜(泣き)
「よしよし、・・・・・・では小喬」
は?なぜ小喬殿???
はてなマークを飛び出させつつ、陸遜はぽかんっとしていた。
「は〜い。頼まれたもの、もってきたよ
」
がさごそとそれまで存在すら気づかなかった小喬の手元にある袋から、なにやらいろいろと出てきた。
「ん〜とねぇ、持ってなかったものもあったからお姉ちゃんにも頼んだんだぁ♪
そろそろ来るはずだけど・・・」
はいぃぃぃ?!なぜ大喬殿までぇぇぇ?!
ますます陸遜の頭は混乱していった。
その時、コンコンッと控えめに叩く音がした。
「大喬です」
今度は小喬が扉を開けにいった。
「待ってたよ〜お姉ちゃん
」
「ごめんなさい、ちょっと手間取ってしまって・・・・」
「いや、いい。それより頼んだものは?」
「ばっちりです♪」
楽しげな会話の中、陸遜は何が起こるのかわからない恐怖に囚われていた。
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