聖 剣 L O M

□ひさしぶり
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あの、マドラ海岸でアレクを拾った日。

あれから1週間が過ぎました。




アレクは、フレイアの家に運ばれる前に意識を取り戻した後ずっと眠り続けていた。

フレイアは1階の居間で双子に囲まれてお茶を飲んでいる。

「・・・・・・・大丈夫なのかしら」

「? なにがですか? 師匠」

「あの人に決まってるでしょう?」

ポツリと呟いたフレイアに反応したのはバド。

それに突っ込んだのはコロナだった。

「・・・・もう1週間も眼を覚まさないのよ?」

「核の方は傷ついていなかったんですよね?」

「ええ。確認した限りでは傷一つなかったわ」

う〜むと唸る3人に、玄関の扉を叩く音がした。

フレイアは出ようとしたコロナを止めて扉まで行き、扉を開けた。

「・・・・遅かったのね」

「ただいま」

「おかえり」

フレイアが微かに笑いながら迎え入れると、フレイアと同じだが長さが短い金髪の男性が微笑んだ。



















「はい、フレイさん」

コロナは新しく入れたお茶を、フレイの前に置いた。フレイが「ありがと」と短く、だが微笑みながらお礼を言うとコロナはにっこりと笑いながら座っていた椅子に腰掛けた。

「・・・・で、調べにいったんでしょう? どうだったの?」

「・・・・・それが・・・・」

フレイアはフレイの正面の椅子に座ると、聞いてみた。

アレクを連れ帰った翌日からこの兄は、原因を探しに行った。

目立った外傷も無く、核が傷ついていないのに眼を覚まさないアレクが心配になり、フレイは賢人の知恵を借りようと
全ての賢人の元へと向かったのだ。

しかしフレイからの返事は芳しくないものだった。

「賢人達も判らないと言っていた・・・」

「・・・・そう・・・・」

フレイアはしゅんと俯いてしまった。

「とりあえず何か分かったら連絡すると言っていたから・・・・」

フレイはそんな妹を見て、申し訳なさそうにしていたが、賢人達の言葉を伝えた。

「うん・・・・・」

フレイアはカップに残っていたお茶を飲み干すと、2階の寝室へと上がっていった。


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