鋼 の 錬 金 術 師
□2007年 ハロウィンSS『ぱんぷきん・ぱにっく!』
2ページ/4ページ
数時間後、息を切らして戻ってきたエドワードの手には一枚の書類が握られていた。
「はぁはぁ・・・・」
「大将・・・そんなに急がなくても・・・」
このかぼちゃの原因でもある少尉がお茶の入ったカップをエドワードに渡す。
エドワードは丁度いい飲み頃のそれを一気に喉に流し込んだ。
一息ついたところで、手に持っていた書類をバンッ!とテーブルの上に置いた。
「許可、貰ってきたぜ!」
そこにあったのは大総統の印章の入った許可証であった。
遡るは数時間前・・・。
「と、いうことで許可もらってくる!」
目をぱちくりさせる中尉と弟を残し、エドワードは颯爽と大総統府のある建物の方向へと去っていった。
本来ならきちんとした手続きを取った後、大総統のスケジュールに合わせて日付、時間などが伝えられ、
やっと面会が叶うのだが、こういうときに使わんでいつ使う!という精神のエドワードは「緊急だから!」と
大総統室まで突っ切った。
部屋に着くなり、事細かに事情を説明し、やりたい事を伝えた。
元々面白い事好きな大総統である。
二言返事で許可された(笑)
もし万が一文句を言ってきた輩が居たらコレを見せなさい。とご丁寧に高級羊皮紙を使った許可書付だ。
・・・・・・なんか初孫に何でも買い与えるおじいちゃんの様に思えるのは気のせいだろうか?
とにもかくにもそんなこんなで、エドワードのアイデアが許可された。
NEXT→