CP小説
□はっぴーくりすます??!
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「やっちまった…」
フリックから別れたビクトールは途方に暮れていた。
時刻は正確には分からないが、辺りは真っ暗になっていた。
冬なので日が沈むのは早い。多分夕方の6時ぐらいだろう。
たまたま見つけた大物を倒した時、
フリックから預かっていた『オデッサ』に異変が!!
「刃こぼれが…」
長い間闘い続けた『オデッサ』は刃こぼれをしてしまったのだ!!
無理が無いと言えば無理もない話ではない。
「…どうするんだ、俺?」
ラ●フカードは無いぜ、ビクトール。
辺りはドンドン暗くなり、いくら手練れのビクトールと言えど、
一人で街の外に居るのは危なくなってきた。
「ま、何日か分の宿代とケーキ代、フリックのプレゼント代は
なんとかなったが『オデッサ』をどうにか…。
そういえばフリックのプレゼントのこと考えてなかったな…。
プレゼントと刃こぼれ『オデッサ』…か。」
何かひらめいたかのようにビクトールは街に向かって駆けだした。