Rolling Lovers!

□10.笑えない本気
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そういえば、満勝以外とこうやって話すのは、久しぶりだなと、全くよその事を俺が考えているうちに、間際はニコニコと話を続ける。
満勝は愛想は良くないが、たまに表情が変わるのがなんとも可愛くて惹かれる。

間際はタイプが逆なようだが…。
あの時の俺は、本当に誰でも良かったらしいな。
まぁ今でも、好きなタイプは満勝以外に居ないんだけども。

「浩介さんは、この後どこに行きたいですか?」

いつの間にそんな話になってたんだ。

「今日君に会ったんは、デートする為やないねん」

「え?」

「荒俣から、君が俺に好意を持ってくれてるらしい事は聞いてんねやけど、俺はそういうの無いから、ちゃんと伝えようと思って来て貰ったんや」

間際が打って変わって暗い表情をつくり、いやな沈黙が残る。

「でも浩介さん、前は好きな相手も、決まった相手も居ないって言ってましたよね」

そんな事言ったのか俺。

「確かにそうやったけど…」

「別に僕を好きになってくれなくてもいいんです!ただ一緒に居られればそれで」

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