Rolling Lovers!
□5.不可解な想い
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約束の日、話がし易い場所という事で、目的地は近くのファミレスになった。
俺はすでに昼食を済ませていたので、コーヒーだけを頼み、白砂はまだ食べていないとの事で、オムライスを注文した。
品物が届けば、やけに嬉しそうな顔をする。
「オムライス好きなん?」
「あ…はい」
「なんか…」
可愛い好みやな。
と言いかけて、すかさず我慢。
言われて嬉しい事じゃないだろう。
途中で言葉を切ったので、白砂が怪訝そうな表情を見せる。
「妙に食べたくなる時あるよな、オムライス」
「だよね!」
散々考えあぐねた末の言葉に食いつかれ、ちょっとした罪悪感が残る。
思っていたのとは違い、なかなか素直な青年のようだ。