うつ病について

□うつ病の治療法
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うつ病の治療は主に投薬と休養によって行われます。


【投薬】

うつ病の治療薬には坑うつ剤が使われます。
坑うつ剤は即効性ではないので、効果が現れるのには1〜4週間ほどかかります。
薬の量は患者さんの状態によって調整します。
最初は少量から始め、副作用などの様子を見ながら薬の量を増やしていきます。
そのため、薬の量が増えたり、薬の種類が変わったりしても心配する必要はありません。
坑うつ剤の服用で大切なのは、医師の指示に従うことです。
自分の判断で薬の量を増やしたり減らしたり、服用を止めたりすると、回復を遅らせる場合があります。


【休養】

うつ病の患者さんはもともとまじめな人が多いので、仕事を休むことに抵抗を感じる方が多いそうです。
しかし、うつ病の治療はストレスの多い環境から離れた所で行う方がいいのです。
そうして、治療に専念できる環境を作って、ゆっくりこころとからだを休めます。
(会社によっては、診断書を提出すれば、病気休暇をいただける所もあるそうです。)


自分ではどうにも環境がつくれないなら、医師に相談して、入院を考えてみてはどうでしょうか。

一般にうつ病が重症になった場合は入院が必要とされています。
その中でもまず、自殺の危険性がある患者さんには強く入院が勧められます。

うつ病の症状の辛さに耐えきれずに「死にたい」などと直接的な自殺をほのめかすような発言があり、さらに「じっとしていられない」という焦燥感がある場合は入院の対象となります。
しかし、うつ病患者さんの多くが実際に自殺を言葉で予告することは少なく、他人に迷惑をかけないようになんとか自分ひとりで問題を処理しようとしてしまいます。
そのため、うつ病のときは悩みを1人で抱え込まないようにして、家族や周囲の方は、患者さんの悩みを誠意を持って受け止めるといった姿勢が大切になります。
また、今のまま生活を続けているとなかなかよくならず症状が重くなる可能性がある人や、ひとり暮らしの人、「小さな子どもがいてとても休養できない」など自宅療養が難しい人も、生活環境を改善する意味で入院が勧められます。

うつ病で入院する場合には、本人が希望して入院する「任意入院」という形がとられることが多く、期間は2〜3ヶ月程度が一般的です。
この場合、本人が帰りたくなったらいつでも入院を止めることができます。

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