作業所通所体験記

□体調回復から作業所就労に至るまで
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2016年、春〜初夏。

体調が良くなったので、だんだん「働きたい!」と思うようになりました。
ですが、一般の企業で働いて、また体調崩さないかと迷っていました。
その頃は「就労継続支援」なんて言葉を知らなかったので。

そんな時、大きな転機がやって来ました。
忘れもしない2016年6月5日、北海道札幌市のニトリ文化ホール。
そこでの、大好きな(あたしの中では神)のTHE ALFEEのライブ。
生演奏で「SWEAT & TEARS」を聴いた時、あたしの中で何かが変わりました。
この曲が働こうかどうか迷っていた、あたしの背中を押しました。
ライブ終了後、開場を出る時「やっぱ働こう!」と強い決心をしました。

家に帰ったらまず、親に相談しました。
ウチの妹も重度の自閉症で、作業所(多機能型事業所)の生活介護班に通っているので、親も障がい者の働き方について知識はありました。
そしたら「作業所通い、週1回でもいいからやってみなさい。但し、給料は期待するなよ」と、働くお許しをいただきました。

心療内科の主治医にも相談しました。
「作業所がいいですね。一般の企業だと、また理解無い人にガンガン言われますから」と、主治医からも作業所で働く許可を得ました。

堅い決心をしたALFEEさんのライブから数日後。
近所の障がい者相談支援センターに向かいました。
あたしが働ける作業所を探すには、どうしたらいいかわからなかったので。
その支援センターは、妹の作業所と同じ社会福祉法人の系列と言う事もありました。

電話番号も知らなかったので、直接センターへ行き、最初は相談の予約だけ取って、後日、改めて行くつもりでいましたが……。
出てきた女性の相談員さんに、障害者手帳を見せて、事情を説明すると……。
いきなり来たにも関わらず、奥まで通され、親身になって話を聞いていただきました。

そして、紹介されたのは、妹と同じ作業所での、就労継続支援B型の配食班のプレパレーション(野菜カット)のお仕事でした。

しかも、数日後にまた訪ねたら、相談員さんが配食班の担当者さんに、話を通してくれたと言う事でした。
担当者さんも「いいですね」とおっしゃっていたそうです。
自分が希望していた職種、カフェか内職と違うので、迷いましたが……。
親に相談したら「とりあえず見学だけでもしたら?」と言うので、見学だけでも行く事にしました。

数日後、相談員さんから見学の日時の連絡があり、その作業所へ行きました。
待っていたのは、これからお世話になる支援課長さん。
それと、担当の相談員さん。
小さな相談室に通され、課長さんから名刺をいただいて、作業所の資料もいただきました。
そして、資料を見ながら、課長さんに施設の概要を説明されました。
その後は作業所の中を1周して、各部屋の作業の様子を見ながら、どんな作業をしているか説明を受けました。

家に帰ったら、再び親に相談。
見学し見たこと全てを話したら、そこで働く許可をいただきました。
そして、即、相談員さんに「ここで働かせてください」と電話しました。

さらに数日後、今度は支援課長さんから家の電話に連絡が。
仕事の打ち合わせをしたいと言う事で、再び作業所に行きました。
そこで、作業所で働くための必要な手続きの説明を受けました。
ありがたいことに、面倒な手続きは課長さんが代わりにやっていただける事になりました。
しかし、作業所で働くためにどうしても必要なのが「福祉サービス受給者証」の取得。
これは、どうしても自分でやらなきゃいけないと言う事で、市役所に行く事になりました。

仕事の打ち合わせの後、その足で市役所へ。
これがとても面倒な手続きでした。
障がい福祉課へ行き、書類を何枚か記入し、捺印して終わりかと思ったら……。
人が2人入るのがやっとの、小さな別室へ通されました。
担当者さんが用意した書類は、精神障がいの状態を記入するチェックシート。
はい・いいえで答える形式でしたが、その質問の量は膨大で、100個以上はあるかと思われました。
ハッキリ言って、思い出したくない事に関する質問もあり、すごく嫌な思いしたし、疲れました。
それに、質問の量も膨大だったので、疲れました。

市役所に行ってから1週間が経った頃でしょうか?
福祉サービス受給者証が自宅に届きました。
届いてすぐ、中身を確認し、何か書かれているページは全部スマホで撮影しました。
(一応、利用者控の1枚の書類も一緒に送られていたのですが)
それからすぐ、作業所に連絡しました。
支援課長さんに受給者証が届いた事を伝えると「今すぐ持って来てもいい」と言ってもらえました。
家が近所なので、受給者証を持ち、すぐ作業所へ向かい、受給者証を渡しました。
同時に市に提出する「利用計画案」と言う書類にサインしました。
同時に「契約書も書きましょうか?」と言われましたが、その日は印鑑を持っておらず、正式な契約は仕事始めの日になりました。
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