統合失調症について
□統合失調症の治療法
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統合失調症の治療は薬による治療が基本です。
様々な症状は脳の神経伝達物質の機能異常によって、現れることは明らかにされています。
薬物療法は主に、その機能異常を調節して、症状を抑えるために用いられます。
ただし、薬物療法だけでなく患者さん本人および家族への心理社会的療法を併せて行うことが、良好な予後に欠かせないこともわかっています。
【 抗精神病薬】
統合失調症の治療の中心となる薬を「抗精神病薬」と言います。
症状の改善や再発の予防に大きな力を発揮します。
抗精神病薬は、主として脳内で過剰に活動している、ドーパミン神経の活動を抑えることで、症状を改善すると考えられています。
抗精神病薬は、定型抗精神病薬(従来型)と非定型抗精神病薬(新規)とに分けられます。
定型抗精神病薬は陽性症状に効果があります。
非定型抗精神病薬は陽性症状に加えて、陰性症状や認知機能障害に対する効果も期待できます。
【その他の薬】
抗精神病薬のほかに、不安や抑うつを和らげる薬、睡眠薬などが症状に合わせて使われます。
また、抗精神病薬の副作用を抑えるための薬が処方される場合もあります。
[症状を改善する薬]
※抗不安薬
強い不安感や、緊張感をやわらげる。
※抗うつ薬
憂鬱な気分をやわらげ、意欲を高める。
※睡眠薬
睡眠のリズムを調整する。
(よく眠れない、寝付きが悪い、早朝に目が覚めてしまう、昼夜逆転など)
[抗精神病薬の副作用を抑える薬]
※抗パーキンソン病薬
手の震え、身体のこわばり、足のムズムズなどの症状を抑える。
※便秘薬
便通を良くする。
【副作用かな?と思ったら】
時として体が硬くなったように感じたり、手足がふるえたり、落ち着きがなくなる人も中にはいます。
また、のどが渇いたり、便秘になったりする人もいます。
これらは薬の副作用の場合がありますので、少しでも「おかしいな」と感じたら主治医に相談しましょう。
薬の量を調整したり、種類や組み合わせを変えることで、副作用を抑えることが可能です。
【服薬をやめてもいいですか?】
薬を飲むことをやめると、再び症状が出てくることがあります。
また、再発を繰り返すと症状が強くなり、治りにくくなります。
薬には再発を予防する作用がありますから、薬を続けることはとても重要です。
症状が良くなったからといって、勝手に自分で薬をやめてはいけません。
毎日薬を飲むのが面倒であれば、1回の投与で2〜4週間効果が続く持続性注射剤を選ぶこともできます。
薬を飲むことをやめる、薬の量を減らすなどについては、主治医とよく相談して決めましょう。
【 急性期(過覚醒になる事)における家族の対応ポイント】
《理屈よりも、簡潔な一言の方が伝わりやすい》
あれこれと考えをめぐらせることがしんどい時期です。
理屈で分からせようとせず、簡潔な一言の方が伝わりやすいようです。