I wish
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まずは、単語。
それから、耳を慣らすこと。
会話の中にリボーンは巧みに、イタリア語を取り入れ、その発音を元に、辞書を引いて調べる。その繰り返し。
初日はあっという間に時間がすぎ、メイドさんが夕食に呼びに来るまで、勉強しどおしだった。
「長い時間、ありがとう」
「飯はうちで食べるって言ってある。行くぞ。」
「え、うん」
話の展開と、段取りの良さ。それに、その有無を言わさない強引さ。
王様のようだ。
「なんだ」
「ううん、ご飯ってきくと、お腹すいた!」
「ふっ、そうか」
「リボーンは教え方上手だね。慣れてる?」
「ああ、家庭教師暦は長いんでな」
「へえ」
そうこういっている間に、大きなテーブルのある部屋に着いた。沢田さんたち三人がいた。