永久
□復活
1ページ/1ページ
気がついたときには、私の家は大きな屋敷の離れのような場所だった。
頭がいたくなって、目が眩んで。
ぼーっとしてると、周りからクスクスと笑い声が聞こえた。
「日向、目は覚めたか?」
「う、うん…」
金髪に青い目の少年が私のことを覗き見ながら、笑ってる。
知ってる…この子、ヘイゼル…私の兄だ。
顔をあげると、兄の向こう側に、銀髪の男性と、黒髪の女性が見えた。
この二人が、父親と母親なのも。
知ってる。
二人は穏やかな笑みを浮かべながら、私たち子供を見ていた。
「ちょうどクッキーが焼き上がったのよ。おやつにしましょう」
「エリのクッキーは美味しいから、その匂いで起きたのかもな」
「あはは、ホントだね!パパ」
ななな、なんてこった…!
いつの間にか、生まれ変わってただと…っっ!!