『栗鼠』
□もう二度と来ないと分ったら。
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もう二度と来ないと分ったら
もっとずっと大切にしただろうか
使い慣れた机
見慣れた風景
感じ慣れた雰囲気
この全てが無くなるなんて
今でも考えられないみたい
歩き慣れた道
走り慣れた場所
通い慣れたところなのに
今 やっと全てを自分のものに
出来るところだったのに
時間は止まらない
淋しくても
楽しくっても
どんなに望んでも
止められない
だから
もう二度と来ないと分ったら
もっとずっと大切にするだろう
この先 どんなカタチで心の中に残るかなんて
まだ 分からないけれど
もう二度と来ないと分ったら
もっとずっと大切にするだろう
今だからこそ
今じゃなきゃ
動き出さなきゃ
後悔するだろ
持てる力 全力で放てば
見えなかったものが輝くように
色付くように
見えてくるはずだから
自分の足で進んで
その手の中にきっと