復活
□HOLD ON TO ME .
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そうか、と一人で納得すれば、また新たに記憶の引出しが開かれる。
あの時自分は何をしたのか、あの時の幹部達の反応はどうだったのか……
思い出したくない記憶までもが溢れ出て来る。
そして、如何に自分がスクアーロに対して軽率だったかを………
愛を笑い飛ばしたりしたのは
大きな過ちだった
その不在を
俺は憎しみで埋めたんだ
何故あの時自分が大笑いできたのか、未だに分からない。
笑った後、酷く後悔したのは目に見えていたというのに。
スクアーロを母親の様に慕っていたマーモンは泣いて、それを宥めるベルさえも声が震えていた。
その時ばかりはレヴィも表情が暗く、ルッスーリアのひょうきんな調子も消え失せた。
スクアーロの存在は、自分達にとって大きなものであった。
───特に、自分には。
自分がスクアーロについて鈍い事は知っていたつもりだった。
だが、それがあまりにも酷かったとは、雨戦で漸く気付かされた程だ。
その時の悔いと不安が、一年を経ってしてもまだ健在に頭の中に残っていた。
思い出し始めるとなかなか止まらず、休憩を兼ねて机の上に再びペンを置く。
すると、タイミング良く恋人であり腹心の部下である、銀色の張本人がやって来た。