復活
□HOLD ON TO ME .
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「ゔぉぉい!入るぜぇ、ボス」
「…………」
「…? ゔぉぉい、どうしたんだぁ、ボスぅ」
いつもなら何か物を投げて来るのに、と小首を傾げるスクアーロを、俺は一瞥しただけで、近くに置いていたウィスキーの入ったグラスに手をやった。
「…頭でもぶったのかぁ?」
「…………」
「こりゃあ、嵐の前触れなんじゃねぇか…?」
「…おい、カス。テメェ覚えてねーのか」
「ゔぁ? 何をだぁ?」
ますます頭上に疑問符を浮かべるスクアーロにこれ以上の詮索は無駄だと憶測し、此処に来た理由を問い質した。
「ああ、任務報告書を寄越しに来たんだぁ。今回も楽勝だったぜぇ」
「…そうか」
書きなぐった様な字の這う報告書に目を通し、ミスも無かった為サインをして印鑑を押す。
それをじっと見ていたスクアーロは、思い切った様に口を開いた。
「…なぁ、ボス」
「何だ」
「今日のアンタ、なんか変だぞぉ…」
「あぁ?」
「何つーか…その…何かあったのかぁ?」
「…………」
「ゔぉぉい…」