おおきく振りかぶって 【アベミハ】

□阿部VS田島
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「おー花井、どした?」
何か、今の自分が恥ずかしくて、オレは冷静なふりをした。

「いや、まぁ、田島が遅いから、さ。いや、少し気になって。」

月の光で照らされた花井の顔は、めちゃくちゃ真っ赤だった。

オレは、笑いそうになったけど、なんとか我慢して、聞いた。

「あいつらは?」

「え、あぁ先に帰った。」
何故か、また花井の顔が赤くなる。

「田島って、部室?」

「え?え、あぁ、あ、うん。」

また、花井の顔が真っ赤になった。(茹でだこぽっい。)
ずっと思ってたけど、花井ってホントにオモロい。

最近の花井は、田島って言葉を聞くと、すぐ顔が赤くなる。

部員のヤツらは、気付いてないみたいだけど、オレは、気付いてる。



花井は、田島のことが好きなんだ。
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