「ウォォォッッ!!
燃えるぜッッ!!」




永倉は今までに
見たことがないくらい
興奮していて目を
輝かせている。



他の幹部達も永倉の
様子を見て呆れている
ようにも見えたが
少なからずもソワソワ
しているのが分かる。




何故幹部のみんなが
こんなに浮き足立って
いるのかと言うと




それは沖田のある
一言から始まった。




「土方さん、ダメですね。
そんなんじゃ敵にも
逃げられちゃいますよ」




走り疲れて息を
切らしている土方に
言い放つ。
沖田がまた土方の句集を
盗って2人は逃げるや、
追いかけるやの攻防を
繰り返していたのだった。



超人的な沖田の運動神経
には流石の土方も勝てず、
薄ら汗を滲まして
いるほどだった。



沖田のその一言を聞いて
土方は屈辱を味あわされ、
ムキになってこう言った。





「ああ、そうか。
なら他の隊士も運動不足
解消しなきゃいけねぇな」




不屈の笑みを浮かべながら
土方は先ほどまでの
怒りを忘れてどこかへ
行ってしまったのだった。



それが事の発端。






今日は新選組隊士一同
揃っての



『新選組大運動会』




なのだから…。






.


新選組大運動会に参加!



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