夢小説

□冷たい空気
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手術が終わった・・・

かりんがタンカの上で寝たまま、人工呼吸をつけて、生きているかを表す、装置がピッピピッピとなっている。


かりんの家族が心配して生きて〜と願いをこめて、手を硬く握り締めている。僕はそれを見るたびに心が痛い・・・

痛いどころじゃない、悲しくて、悔しい。

好きな女1人さえ守れない・・・


それから1日がたった。

学校では、かりんの事で頭がいっぱいだった。

皆もかりんのことで、いっぱいだった。

学校の帰りに病院にいった。

そこで衝撃な事がわかった。

かりんは・・・・・・・

記憶喪失になっていたのだ・・・・

僕はその場にペタン!!と座りこんでしまった。

かりんはそんな僕の気持ちも知りもしないでただじ〜と病室の天上をながめている・・・

かりんに僕は誰だか分かる?っと聞くと、分からない・・・。

思いだせない・・・

大切な人だと思う・・・

かりんは家族のことも分からなかった。

1日が過ぎてしまった・・・・。

僕は寝る前に色々なことを考えた。

1 かりんに僕と思い出の場所を一緒に歩く

2 かりんの事を僕が知っている限り話す


    まだまだあるが考えていたら考えるだけ悲しさが増してきたので考えるのをやめた・・・。

僕が考えても1日は過ぎる・・・

かりんが記憶喪失になっても他人は何も変わることなく生きている。

そんなことが世の中では当たり前。

いくつもの悲しさ 怖さ 色々なことが起こっても、関係あるのは、自分とまわりの人だけ。

皆自分の道を一歩一歩歩いている・・・・・。

時の歯車はもう回っているのだから・・・。 


それが、かりんのことで改めてわかった。

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