ごちゃ混ぜ

□心理テストをしましょうか
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多分俺に恋なんて言葉は似合わない。


秋山「葛城、」

葛城「はい、なんでしょう秋山君」


キリッと返す葛城。

俺はそこが好きなんだと思う


葛城「秋山君? どうかしましたか?」

秋山「…いや、何でもない」

葛城「そうですか」


今、お前に「告白」ってやつをしたらお前は一体どんな反応をする?

俺は葛城をじっと見る。

葛城にとって今の俺はおかしいだろう


葛城「私の顔に何か付いていますか?」

秋山「いや? 気にするな」

葛城「?」


葛城の頬に手を伸ばす。

そんな俺の行動に顔色一つ変えずに俺を省みる葛城。


葛城「今日の秋山君はいつもと違いますね」

秋山「そうか?」

葛城「えぇ」


俺が葛城に対するこの気持ちははたして「恋」なのか。

それとも違うものなのか、

───────俺には分からないな


葛城「秋山君。」

秋山「なんだ」


俺は葛城の頬から手を離す。

葛城は俺から目を反らさず、逆に俺をいぬく様に見る


葛城「少し、心理テストをしましょうか」

秋山「心理テスト?」

葛城「えぇ」


心理テスト。

葛城は何を企んでいるんだろうか。


葛城「今から私が質問する事にYeかsNoで答えてください」

秋山「…あぁ、」

葛城「では、問1。私を見ると変な気持ちになる」


………。あるな

葛城の言う変な気持ちと言うのが俺が抱いているこの気持ちなのかはわからないが…

そうなのかもな。

秋山「…Yes、だな」

葛城「わかりました。では次に問2です。今抱いている気持ちがなんなのかわからない」

秋山「…………。」

葛城「どうなんです?」

秋山「…………………Yes」


俺がそう答えると葛城はフッ、と笑った。

秋山「何がおかしい。」

葛城「いえ、すみません。なんでもありませんよ」

秋山「………」


無言で俺が葛城を見ると葛城は微笑んだ。

内心その微笑みを見てどきっ、としたのは気のせいか。

ハッ、俺らしくないな。


葛城「秋山君。」

秋山「なんだ」

葛城「心理テストの結果を教えてあげましょう。」

秋山「………」

葛城「恋、ですよ」


───────恋? 俺が?


葛城「秋山君? 大丈夫ですか?」

秋山「葛城」

葛城「はい、何でしょう」

秋山「好きだ。」





───────好きだ。

そう言うと葛城は俺の手を握った



─────はい。私もです





   心理テストをしましょうか


         end
 
 

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