脱色
□名前を呼んで (浦ひよ、過去)
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ボクが十二番隊の隊長になって数ヶ月。
ボクのちっちゃい副隊長が突然のたまった。
「アンタを認めたる」
……へ?
「せやから、アンタを隊長として認めたる言うてんねや!…浦原、隊長」
ひよ里サンの顔は、ほんのり赤らんでて。
照れ隠しなのか、いつもにも増して眉間のシワが深くなっている。
それを聞いた時、ボクはすごくドキドキして嬉しくて、でもちょっぴり寂しかった。
「喜助、でいいっス」
ひよ里サンは一瞬きょとん、とした表情を見せた。そんな表情も可愛いな。