NP小説

□見返り
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君がすき。

本当に好きで、

それと同等以上の愛情を求めてしまう僕は、

罪深い人間なのだろうか。



「…なーんて、我ながらポエマーだな。」

ベッドに仰向けになりながらグレーの瞳をもつ少年が呟く。

レナに想いを伝え、レナもそれに答え、二人は晴れて恋人同士となった。

それでもう最高のはずだったのに。

レナを手に入れてから自分の独占欲の強さを知った。

誰にも見せたくない
誰にも触らせたくない

俺だけのものにしたい。

そんな欲が自分を支配しそうになるのをフレディは必死でこらえていた。

「…信じらんないなあ、俺がこんなに乱されるなんてさ。」

またぽつりと呟くと窓際に目をやる。

すると窓の外にはある人物がいた。

「…アーウィン?」

そしてもう一人。

アーウィンと、レナ。

二人がいた。

しかもこんな夜中に。

「なんだっていうの…?」

苛立ちを押さえられず、フレディは窓を開け放ち、窓のさんに足をかけ、
飛び降りた。

ここは二階だが運が悪かったら大変なことになる。

だがそんなことより二人のことがどうしても気になり行動に出た。
着地は成功したが、木の枝にひっかかったりしたためバキバキという激しい音をたててしまったため二人にはすぐにバレた。

「ふ、ふれでぃ?どうしたの?こんな夜中に…。」
レナが本当に驚いた顔で訪ねる。

「…庭で二人が見えたから…気になって。」

「……。」

「二人でなにしてたの?」

レナはばつが悪そうに下を向いた。

「やましいことでもあるみたいな態度だよねえ?」

我ながら子供だと思う。

二人には何もないとはわかっているはずなのにこんな言い方をしてしまう。

「…あの…バラが咲いたの。」

「え」

「私の育ててたバラ…花びらを取って…押し花にしようかと思って。それで、フレディに御守り代わりに渡そうかと思ってたんだけど…見つかっちゃったか!」

レナは舌をべーとだして笑う。

「全くもって空気の読めない男ですね、こんなののどこが良いのですか、レナ。」

「!!兄ちゃん…それひどくね…?」

「ううん、フレディは私にとって本当に大事なひとなの!だから誤解とかさせて不安にしたくなかったからいいの。秘密にしようとしたのは失敗だったわ…。」

レナの声がところどころ残念そうで俺は申し訳ない気持ちになる。

せっかく俺を喜ばせようとしてくれたのに。

「…兄ちゃんちょっと二人にしてくんない?」

「…いいですが…私はちゃんと遠くでみていますからね。」

そう言うとアーウィンさっそうと歩き始めた。
「…ごめん、レナ疑ったりして…。」

「ううん、私も紛らわしいことしてごめんね。」

俺がしたことに全く怒ったりせず、レナは本当にいい子なんだなと思い知らされる。

「…ごめん…俺ちょっと最近おかしいかも…。」

「え…調子悪いの!?大丈夫?」

「大丈夫じゃない…。」

「えええっ…、私…どうすればっ…」

「キスしてくれる?」

「えっ…」

「そうすれば俺の呪い解けるかも!」

「の、呪い…?」

俺はずいっと顔をレナに近づけると言った。

「そう、恋の呪いだよ。まさに今かかっちゃってるんだよねー。解けるのはレナしかいないからさ!」

「!フレディー!」

真っ赤になる可愛いレナを真っ正面から抱きしめる。

「…呪い解いてあげる。」

レナが観念したように呟く。

この想いからはきっと逃れられないし逃がす気もない。

end
あとがき…

ううん…某漫画で恋はまるで呪いだといっていたのを思い出してかいてみたけどどうでしょうか。
私のかくフレディが強気だと違和感が…←おい

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