ゾルママ原作前
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仕事帰り、何気なく通ったスラム街でひどい血の臭いがした。
「(いやだわ、殺人?だったら酷い殺し方だわ)」
自分もさっきまで暗殺の仕事をこなしていたがそれはそれ。見事に思考から排除している。
せめてサックリ殺しましょーよ、とか物騒なことを考えながらもキキョウの足は臭いの元へ向かっている。
「(なんだか、嫌な予感)」
その予感は当たることとなった。
臭いの元には、力無く横たわる子供。
ほとんど虫の息の状態であった。
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