ゾルママ原作前
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「イルミ、おばあちゃんに会いに行こうか」
「おばあちゃん?」
「そう。お母さんのお母さんよ」
そんな会話をしたのはつい2日前。旅行という名の家出をしてすぐの頃だ。
ついでに目的の人物には未だ会えず。
昔から定住地を持たないお母さんに…まどろっこしいのでおばあちゃんに連絡をいれて2日。
明日には来ると連絡が来て1日。
結局来なかったおばあちゃんを待ってそろそろ1日。
もう夕方である。
待っている間暇だから、ということでやって来た遊園地に、初めてきたイルミははしゃぎ疲れたからか、もうすでに夢の国へ旅立っている。
遊園地も夜の雰囲気になっていき、そろそろ場所を移そうかと思ったとき、
「その子が初孫かしら?」
「…遅いよ、母さん」
目的の人物の、登場だ。
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