夢ネタ置き場

□春にきみに恋して
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初めて彼女を見たのは桜が舞い踊る入学式の日。
彼女は近くにあった桜の木を見上げて「綺麗」と嬉しそうに笑って呟いていた。
彼女の横を偶然通り過ぎた俺はそんな彼女に釘付けになっていて、彼女の嬉しそうに笑った表情がとても綺麗で可愛いと思ったから思わず「アンタの方が綺麗だよ」なんて臭いセリフを言いかけようとしていた。だが、そんな俺の言葉を遮るかのように学校の鐘が…もうすぐ学式の始まりを知らせる鐘の音が辺りに鳴り響く。
それを聞いた彼女はその場からゆっくりと離れ、俺の横をスルリと抜けて校舎の中ヘと消えて行ってしまった。
それをボケーっと眺めているといつの間にか俺の
近くに来ていたらしい櫂が「遅れるぞ」と俺に声を掛けて通り過ぎる。そこでハッとした俺は慌てて櫂の後を追い掛け校舎の中ヘ入った。




春にきみに恋して




これが、俺の恋の始まりの出来事。


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