+詩方沙羅の部屋+

□鉄の箱
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他人に理解してもらおうとか、
そんなこと考えるのはやめて、
鉄でできた四角い箱に
自分の考えてることを全てつめこんで
心の中にある暗い海に、石のおもりをつけて投げ込むのです。
箱はゆっくりゆっくり沈んでいき、
ゆっくりゆっくり腐敗する。
そして目を開けたなら、
自分が誰だかわからなくなって、
ゆっくりゆっくり堕ちていく。
そうやって、ゆっくりゆっくり
 あなたのことも忘れてゆくのです。

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