短編
□キャッチボール
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つい最近入った蛙の男の子。私はそのこが苦手だ。何時もボーっとしてるし、毒舌だしイラつくし。
なのに・・・・なのに・・・・・!
「なんで着いてくるの?」
「えー未来の旦那様にそんな事言うんですかー。冷たいなぁ。」
「ん?誰が未来の旦那様だって?ん?」
「何言ってんですかー。ミーですよ、ミー。」
「なにそれ。ミーって猫?まああんたと結婚するよりましだけど。」
「もー照れちゃってー。可愛いなー。先輩。」
「言葉のキャッチボールぅぅぅぅ!」
だからこいつは苦手なんだ。言葉のキャッチボールができたもんじゃない。あの堕王子だってできるんだぞ。
「先輩、キャッチボールしたいんですかー?解りました。ミーとしましょう。」
「うん。もういい。本当いいや。」
「いいんですかー。しましょうよー。キャッチボールー。」
「いやよ。」
言葉のキャッチボールもキャッチボールもできたもんじゃない。つかこいつとなんてするものか。死ね。
「えーしましょうよーしましょうよー。」
「煩い。無理却下。死ね死ね死ね。」
「酷いですねー。でもそういうドSな先輩もミーは好きですよー。ミーはドSだけど。」
「あーはいはい。そうですね。」
「よし。じゃあしましょうかー。キャッチボール。」
「はぁ・・・・。だから私がしたいのは言葉の・・・・・・・・・・。」
ああ、なんてことだ。これじゃ私がこいつと話したい、みたいじゃん。そんなのあるわけないよ。ないない。
あーもうニタニタしてるよこの蛙。堕王子にナイフでハリセンボンにしてもらってこい。死ね。
「わかってますって。お話したいんですよねー。お話。」
「いやっそういうわけじゃ・・・・。」
「そうですねー。ミーは子供4人欲しいかなー。男の子と女の子2人ずつー。女の子は先輩に似てほしいですねー。男の子は勿論ミーで。あ、でも先輩、中性的な顔してますからー先輩でもいいですねー。」
キャッチボールの意味解ってる?
(確実に解ってないよね)(まあ何時かまともな会話ができるようになるまで)(待ってるよ)