短編

□キャッチボール
1ページ/1ページ


つい最近入った蛙の男の子。私はそのこが苦手だ。何時もボーっとしてるし、毒舌だしイラつくし。
なのに・・・・なのに・・・・・!


「なんで着いてくるの?」

「えー未来の旦那様にそんな事言うんですかー。冷たいなぁ。」

「ん?誰が未来の旦那様だって?ん?」

「何言ってんですかー。ミーですよ、ミー。」

「なにそれ。ミーって猫?まああんたと結婚するよりましだけど。」

「もー照れちゃってー。可愛いなー。先輩。」

「言葉のキャッチボールぅぅぅぅ!」


だからこいつは苦手なんだ。言葉のキャッチボールができたもんじゃない。あの堕王子だってできるんだぞ。


「先輩、キャッチボールしたいんですかー?解りました。ミーとしましょう。」

「うん。もういい。本当いいや。」

「いいんですかー。しましょうよー。キャッチボールー。」

「いやよ。」


言葉のキャッチボールもキャッチボールもできたもんじゃない。つかこいつとなんてするものか。死ね。


「えーしましょうよーしましょうよー。」

「煩い。無理却下。死ね死ね死ね。」

「酷いですねー。でもそういうドSな先輩もミーは好きですよー。ミーはドSだけど。」

「あーはいはい。そうですね。」

「よし。じゃあしましょうかー。キャッチボール。」

「はぁ・・・・。だから私がしたいのは言葉の・・・・・・・・・・。」


ああ、なんてことだ。これじゃ私がこいつと話したい、みたいじゃん。そんなのあるわけないよ。ないない。

あーもうニタニタしてるよこの蛙。堕王子にナイフでハリセンボンにしてもらってこい。死ね。


「わかってますって。お話したいんですよねー。お話。」

「いやっそういうわけじゃ・・・・。」

「そうですねー。ミーは子供4人欲しいかなー。男の子と女の子2人ずつー。女の子は先輩に似てほしいですねー。男の子は勿論ミーで。あ、でも先輩、中性的な顔してますからー先輩でもいいですねー。」







キャッチボールの意味解ってる?
(確実に解ってないよね)(まあ何時かまともな会話ができるようになるまで)(待ってるよ)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ