短編

□私のセンセっ!
1ページ/1ページ

「ねえ。」

「あぁ?」

「わからん。」

「さっき教えたじゃねえかっ!!」


今私達は図書室で数学に奮闘中。なのは私だけで一緒にやっている隼人はもう終わったらしい。もう嫌だ。帰りたい。7時から〇魂始まるのに。金ちゃん格好いいのに。


「あーわからんわからんわからん!」

「だからここは、」

「ちょっ、隼人君。これやってくれないかな?いい?そうかそうかありがとう。」

「なに勝手に話し進めてんだ!自分でやれ自分で!!」

「無理却下不可能人類滅亡喜怒哀楽。」

「だから何だ。」

「冷たい。」


なんなんだ。こいつは。もしかしてこれすべて終わるまで帰さないつもりか!?いやぁ〜金ちゃんお助け!!
隼人のノートをこっそり覗いてみる。!なんてことだ。こいつ意外としっかりノートとってやがる!だって授業中にG文字作ってんだよ?ノートとるひまなくね!?


「うっわ〜隼人君以外とがり勉だったんだ。」

「ちげえ。単位落としたら補習だなんだで面倒だろ。だからだ。」

「でも結局ツナについっててるよね!」

「っ・・・くだんねえことばっか言ってづに手進めろ!終わったのか!?」

「い〜やあ、全く。」

「ちっ・・・。どこがわかんねぇんだ。」


お、なんだかんだで優しいじゃん。この勉強するときだけ眼鏡っていうギャップがどきどきするよね。


「で、ここは代入だ。3が、」

「あ!わかった!!」

「ん?わかったか。これで帰れるぜ。」

「うん!私には解けないってことが解った!!」

「わかんな!!解け!」

「あー無理無理。人間不可能なこともあるのさあ。」

「なに解ったぞ的な満足した顔で教科書とじてんだ!!」

「え〜もうやだよっ!金ちゃんみなきゃなんないもん!」

「あぁあ!!たくっしゃあねえなぁ!!!」


くしゃくしゃ、と私の頭を撫でて隼人のノートを私に投げる。
なんて喜ばしいことだ!これで金ちゃんがみれる!!

ありがとう、というとまた頭を撫でられた。
無意識なのかな?結構このしぐさにどきっとくんだけど。





教えて!マイティーチャー
(英語も解んないんだけど)(だあぁああ!ほらっ!)(あ!英語のノート!わぁ〜いっありがと隼人!大好き!!)(なっ!だい・・・だっ・・・・!)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ