短編
□私のセンセっ!
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「ねえ。」
「あぁ?」
「わからん。」
「さっき教えたじゃねえかっ!!」
今私達は図書室で数学に奮闘中。なのは私だけで一緒にやっている隼人はもう終わったらしい。もう嫌だ。帰りたい。7時から〇魂始まるのに。金ちゃん格好いいのに。
「あーわからんわからんわからん!」
「だからここは、」
「ちょっ、隼人君。これやってくれないかな?いい?そうかそうかありがとう。」
「なに勝手に話し進めてんだ!自分でやれ自分で!!」
「無理却下不可能人類滅亡喜怒哀楽。」
「だから何だ。」
「冷たい。」
なんなんだ。こいつは。もしかしてこれすべて終わるまで帰さないつもりか!?いやぁ〜金ちゃんお助け!!
隼人のノートをこっそり覗いてみる。!なんてことだ。こいつ意外としっかりノートとってやがる!だって授業中にG文字作ってんだよ?ノートとるひまなくね!?
「うっわ〜隼人君以外とがり勉だったんだ。」
「ちげえ。単位落としたら補習だなんだで面倒だろ。だからだ。」
「でも結局ツナについっててるよね!」
「っ・・・くだんねえことばっか言ってづに手進めろ!終わったのか!?」
「い〜やあ、全く。」
「ちっ・・・。どこがわかんねぇんだ。」
お、なんだかんだで優しいじゃん。この勉強するときだけ眼鏡っていうギャップがどきどきするよね。
「で、ここは代入だ。3が、」
「あ!わかった!!」
「ん?わかったか。これで帰れるぜ。」
「うん!私には解けないってことが解った!!」
「わかんな!!解け!」
「あー無理無理。人間不可能なこともあるのさあ。」
「なに解ったぞ的な満足した顔で教科書とじてんだ!!」
「え〜もうやだよっ!金ちゃんみなきゃなんないもん!」
「あぁあ!!たくっしゃあねえなぁ!!!」
くしゃくしゃ、と私の頭を撫でて隼人のノートを私に投げる。
なんて喜ばしいことだ!これで金ちゃんがみれる!!
ありがとう、というとまた頭を撫でられた。
無意識なのかな?結構このしぐさにどきっとくんだけど。
教えて!マイティーチャー
(英語も解んないんだけど)(だあぁああ!ほらっ!)(あ!英語のノート!わぁ〜いっありがと隼人!大好き!!)(なっ!だい・・・だっ・・・・!)