□A New DayS
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「んー、だからさ、その…」

「リードは幼なじみとしては好きだけど、それ以上の感情を持った事なんてないよ」

ハッキリ、きっぱりと言うティファだが、表情はどこか曇っていた。

けれどこの日、ユフィはこれ以上ティファに問う事はしなかった。

自分は、恋愛についてまだド素人だ。

何も知らない自分が、ヘタに2人の事に口出しするといけない、と思ったから。








「で、俺にどうしろと」

「だってー…」

ティファと別れた後、ユフィはいつものようにクラウドのアパートにいた。

そして、自分達の関係がバレた事、リードとティファの事をクラウドに話したのだが、ユフィはずっと心の中のモヤモヤが取れずにいる。

理由は、やはりリードとティファの事。

「あの2人、昔からずーっと仲いいんだよね…幼なじみだから当たり前かもしれないけど、なーんか違うんだよ。なんていうんだろ…付き合っててもおかしくないって感じ」

「ふーん…」

「ちょっとー、聞いてんの?」

「半分」

がくっ

いい加減な返答に、ユフィは肩を落とす。

クラウドは雑誌をぱらりと捲りながら口を開いた。

「俺達がどうこう言う事じゃないだろう。リードとかいう奴もお前の親友もしっかりしてるんだから大丈夫だと思うけどな」

確かに…

クラウドの言う通りだ。

でも、でも…とユフィは何度も唸る。

クラウドはそんなユフィを見て軽く笑い、床に座っている彼女に近付き後ろから優しく抱き締めた。

「クラウド…?」

くる、と振り向いて見上げてくる黒くて大きな瞳。

その瞼に口付けを落とすと、ユフィは簡単に真っ赤になる。

「余計な事考えられないようにしようか」

「え…っ、わ…」

気が付けば、体を押し倒されてユフィの目に映ったのはクラウドと、天井。

ここまで来れば、ユフィだって何をされるかぐらいすぐに分かる。

「…なんか、違う気がするんだけど…」

でも…

「嫌?」

「…なわけないじゃん」

近付いてくるクラウドの首に腕を回し、そのままそっと目を閉じた…。



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