□君といる時間〜愛繋〜
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……午前2時。

ね、眠れない…。
あたし、何て事したんだよー!

「はぁ…」

枕が違うと眠れないっていうけど、あたしは違う理由で眠れなかった。
つい3時間前、クラウドにキッ…キスしちゃって…。もうあたしアイツに顔合わせらんないじゃん!
なんか思い出したら熱くなってきた…。
ティファ、1階にある冷蔵庫の中のやつ勝手に飲んでいいって言ってたから貰おっと。

あたしは隣で寝てるティファを起こさないようにそーっとベッドから降りると、静かに部屋から出て、階段を降りセブンスヘブンの店内に入ると明かりを付けた。
急に明るくなった視界に目をぎゅっと閉じ、そっと再び視界を開いた。

「冷蔵庫、っと」

あたしは店内をきょろきょろと見渡して冷蔵庫を見付けると扉を空け、小さなペットボトルを手に取りミネラルウォーターを一気に飲んだ。

「はぁーあ…あたし何やってんだろ…」

そう呟き、その場にしゃがみ込む。

「好き、なんて言うつもり、なかったんだけどなぁ…」

「…、さっきから独り言が多いな」

「っ!?」

カラン、とグラスの音が聞こえる。そして、つい3時間前まで聞いていた声も…。あたしは慌てて立ち上がると、カウンターの隅で椅子に座り、アルコールを呑んでいるクラウドを見つけた。

「ク…っ、クラウド!?いつからいたんだよ!?」

「ずっと。お前が来る前から」

「い、いるなら言ってくれればいいだろ!?」

「そうか?悪かった」

はぁ…。

あたしは今日何度目になるか分からない溜め息をつくと、クラウドに背を向けた。

「か、帰ったんじゃなかったのかよ」

「そう思ってた、けど」

「……けど?」

その言葉の続きが気になり、あたしは無意識にクラウドに体を向け壁にもたれかかった。

「気が変わった」

「はぁ?」

「ユフィ、面白いなと思って」

「な…、なんだよ、それ…」

するとクラウドは立ち上がり、グラスをカウンターに置いてゆっくりとあたしに近付いてくる。
あたしの後ろは壁だし、逃げ道ないじゃん…!
ちょっ…、どうすれば…!
あたしが頭の中でごちゃごちゃ考えてる内に、クラウドの顔が目の前にあった。そして、またあの魔晄の瞳で見つめられる。
今度は、この瞳から逃げられない。あたしを捉えて、離さない。

「な…何…」

「お前、好きな奴いるかって聞いてきたよな」
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