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□A New DayG
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(えーっと…)
部員達と解散し、ユフィは一人、携帯と先程ティファに貰った紙を持ちながら大会会場の外で座っていた。
(なんか、緊張する…)
ぎゅ、と携帯を握り締める。
そして、クラウドの番号とアドレスが書いてある紙をじっと見つめた。
「よしっ」
気合いを入れ、クラウドの番号を押そうとした時。
〜〜〜〜♪
「おわ!」
突然携帯が鳴り、掛かってきた番号を見ると。
(アイツだ…)
紙に書いてある番号と照らし合わせる。
ユフィは通話ボタンを押し、電話に出た。
「も、もしもし…」
何故か、声が震える。
それをクラウドに悟られまいと、ユフィは必死に力を入れた。
『俺だけど…終わったのか?』
「あ…うん」
クラウドの声を聞いた途端、スッと肩の力が抜ける。
「番号、ティファに聞いたの?」
『あぁ』
「…ね、今どこ?」
『少しやる事があったから学校にいる』
「ふーん…」
『…………』
一度、会話が途切れる。
暫くの沈黙の後、クラウドが言葉を発した。
『今迎えに行くから待ってろ』
「え、あっ…」
プッ
プー、プー…
ユフィが何か言う前に、電話は切れた。
だが、ユフィは自然と笑顔になる。
会いたい。
そう思っていても、言葉にするのは恥ずかしくて。
だから、その事をちゃんと分かってくれたクラウドに対して、素直に嬉しいと思った。