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※現パロ ユリフレ
『だいすきっ!』第2話
「ユーリ!ユーリ!」
「なんだ?」
「おふとんふっかふか!」
フレンは犬の様なふわふわな耳をぴくぴく動かしながら、ユーリのベットの上でぽふんぽふんと飛び跳ね、台所で夕飯を作るユーリを呼んでにこっと笑った。
「ちくしょー、可愛いなフレン」
「なぁに〜??」
「なんでもねぇよ。そろそろご飯できっから座っとけよ」
「うん!」
フレンは元気良く返事をし、ちょこんとふかふかの座布団に座る。
すると、キィ…と扉が開く音がした。
その音にフレンはびくっと肩を揺らした。
「お、帰ってきたかラピード」
「ワンッ!」
「わんちゃん!」
玄関から出てきた勇ましい大きな犬…ラピードを見て、フレンは嬉しそうに尻尾を振った。
ラピードはそっとフレンに近づき、フレンの頬っぺたをペロペロと舐めた。
「あはは!くすぐったいよラピード!きゃあっ!やぁんっ!」
「クゥーン…」
可愛いフレンと戯れるラピードに少し嫉妬しながらも、ユーリは出来上がった料理を持ってきてフレンに笑いかけた。
「ほ〜らフレン、ご飯できたぞ〜」
「ご飯!」
フレンは運ばれてきた料理の匂いをクンクンと嗅いだ。
「お肉??」
「ハンバーグだよ。食ったことないか?」
「うん……」
フレンはじーっとハンバーグを見つめたまま、こくりと頷いた。
「そっか。あ、ラピードはドックフードな」
「ガウッ」
「んじゃ、いただきます」
「いただきます!」
フレンは、食べやすいように一口サイズに切り分けられているハンバーグにぷすりとフォークを刺して、小さな口をあーんと開けてぱくりと食べた。
「どうだ?」
「ん〜〜!!」
「ふ、フレン?」
「おいしい!ユーリのハンバーグすっごくおいしい!」
目をキラキラさせて言うフレンに、ユーリはほっと安心して微笑んだ。
「そっか。良かった」
「おいしい〜!んぐんぐ…」
「慌てずゆっくり食べろよ?」
「うん!」
「フレン〜。風呂沸いたから入ってこーい」
ユーリが風呂場からフレンを呼ぶと、フレンはてとてと走ってきた。その走り方がまるでひよこのようでとても可愛らしくて、ユーリは思わずだらしなく破顔した。
「ほら、服はこの中な。そんで、頭と体洗って湯船に…」
「ユーリ…」
フレンはちょん、と控えめにユーリの服の裾を引っ張った。
「どうした?」
「ユーリも……ユーリも一緒に入って…?」
「え……お、オレも?!」
「一人は嫌なの!……寂しくて…ここがきゅーってなるの…」
ぎゅっと胸元の服を握り、フレンは俯いた。
ユーリは正直焦った。
一緒にお風呂に入るなど、ラピードぐらいしかしたことがない。
フレンと一緒にお風呂に入ると考えただけでユーリの体は熱を持った。
(ま、待て待てオレ!相手は子どもだって!何ドキドキしてんだ!オレはショタコンの変態オヤジか!!)
続く!!