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268件のレスが見つかりました
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投稿者 親記事
[記事No.326462]短編小説

まなか
ID:[shiroikotori]
PC
投稿日時:04/03 19:27

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 ま、間違って短編小説スレッドを削除してしまいました……!!
 本当に本当に申し訳ない。消してしまった作品の作者様にお詫び申し上げます。

 また作りますので、また投稿していただけると嬉しいです。すみませんでした。

 一つのレスに収まる長さの短編小説を書きましょう。
 投稿は何度でも大歓迎です。連続投稿も可能。気が向いた時に参加してください。
 スレ主も頻繁に出現します。

投稿者 スレッド
[記事No.595671]Re:短編小説

天p抜刀d竜
 8tBgyKlY
ID:[gintama9524]
re
投稿日時:06/19 21:32

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記事No.326462への返信
カラン、と透けた音をたてる硝子のコップには飾るような色は無く、それこそ文字通り透けた無色
"透明"という色の水が氷をみっちりと浮かせていた。
キンキンに冷えたそれを飲みながら、氷をバリッボリッと食らう様は

「人の骨食ってるみてぇな音するな」

「骨だよ?」

「マジか」

「嘘だよ」

「あっそ」

「嘘だよ」

「どっちだよ」

「氷だよ」

他愛もない話をして時間は過ぎる。湿度60%越え、温度は32度…蒸される室内だが節電でエアコンをつけるに至らない。

「海、行きたいな」

「海月出んじゃねぇかぁー
俺嫌いなんだよ、海月」

「ビビり」

「否定しねぇ、マジで嫌い」

フローリングに倒れる彼はそこから動こうとしない。彼曰く微かに冷たく、体温を下げられるらしい。虚しい努力だ。
氷をバリボリ砕いて飲み込んでいく。固形物を飲み込んでしまうのは既に癖になっており今さら直せるものでもない。氷の破片で喉の内部を切ったらその時はその時だ。

「にしても暑ぃ…」

「さらに暑くなるから言うのやめて」

「かき氷作るか」

「食べる」

「作るかって聞いて食べるときたか」

甘いものは大好きだ。砂糖に砂糖をかけて食べたって美味しいと言える自信がある。難なら砂糖に練乳でも構わない。
かき氷器を出しに3時間ぶりに立ち上がった彼の背に声をかけた。

「ねぇ」

「お?」

「愛してる」

「知ってる」



【ニコリと笑って親指を立てる大好きな君】

b[反省会]d(・ω・*)
氷食べ過ぎて冷蔵庫から無くなってきました
低血圧の人は氷食べまくるらしいです
冷めた愛ある恋愛が大好きです
ぶっちゃけ『海月(くらげ)』を使いたかっただけ
[記事No.594293]Re:短編小説

羅銀闇詩
 8tBgyKlY
ID:[gintama9524]
re
投稿日時:05/31 23:00

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記事No.326462への返信
「ねぇねぇ
私たちと遊b」

「死☆ね」

「……………」

ポカーンと見てくる女共など気にも止めずに横切る彼。逆ナンされて嬉しい世間が信じられない、といつも吐き散らしていた。

「勿体ねーの」

「何が?」

「あの子ら可愛かったじゃねーか」

「え゛ー…お前の趣味わかんねぇよ」

濃い目のメークで顔詐欺している彼女らのどこがいいのだ、そう聞くと連れの友人は真面目に答えてきた。

「乳」

「お前は堕ちろ、何処かに」

「明確に何処だよ」

「知らねぇよ
じゃあスカイツリー」

「高ぇよ、死ぬじゃねぇか」

「遠回しにそう言ってンですけど」

はぁ、と溜め息を吐いて彼は辺りを見渡す。お呼びでない奴らは近寄ってくるのにお探しのものは見つからない。それ故に苛々倍増でいつも以上に殺気滲み出る態度となったのだ。

「つーか着いてきたからにはお前探せよな」

「探してる探してる
アルゴンキンだろ?」

「誕生日に間に合わなかったら溺死する」

「その為にも探さねぇとな」

へいよへいよと人混みを縫って服屋を探す二人。
生粋の方向音痴である彼は友人から離れたが最後、確実に迷子になるだろう。そうならないための友人である。
が、人が多いのなんのって…日曜日の脅威、まっこと恐ろしきかな。店という店が人で埋まっていて見付からない。

瞬く間に時間は過ぎて夕方の6時。見付からない。

「嘘だろー……」

「誕生日明日なんだろ?
言って伸ばしてもらいやよくねぇか?」

「よくねぇよ」

この辺にいる育ちきった女性とは全く逆の、まな板のような彼女は優しいから言えば許してくれるのだろう。が彼としては自分が許せない質であった。
意地でも探す、と方向音痴の見でありながら彼女のお気に入りの店を探しに探す。友人は隣で全く…とばかりにゆるゆると首を横に振った。

「幸せそうでいいよな、このリア充」

「お前はお前でデカ乳探しとけ
アルゴンキンアルゴンキン…ん?アレじゃねっ?!」

「あ…る…ごん…きん
おー、あった」

「よし行くぞっ!」

そう言いながら店とは別の方向へ走ろうとする彼を友人は全力で止めた。

END

―‐―‐―‐(・ω・*)‐―
>>あとぅがき
ポップな"死ね"発言を書きたかったが為の突発作w
更新停滞してンのにこんなことしてる場合じゃねぇ〜( ̄∀ ̄*)Ahahaha(棒読
[記事No.594250]Re:短編小説

夏子
ID:[578511b]
TS3R
投稿日時:05/30 23:15

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記事No.326462への返信
「すき。超すき」
苦しいくらいに抱きしめられた。心臓がバクバクと胃の中がグルグルとして、足に力が入らない。立っていられない。頭に血が上っていく。顔が熱い。いや顔中が何か痛い。首筋の筋肉が引きつって動かない。上手く笑えない。上手く声が出せない。あれ、喋るってどうやるんだっけ。目をそらす。視線が痛い。見ないで私を見ないでよ。息ができなくなってしまう。ああ確か人間って呼吸しないと死んじゃうはずだから私直に死ぬんじゃないかな。それもいいかな。
「(ちゅ)」
「!!?!?」
うそやっぱりまだ死にたくない。
[記事No.594247]Re:短編小説

白音
ID:[jmtxkgakm]
SH3E
投稿日時:05/30 22:50

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記事No.326462への返信


「何で、その答えになるんだよ」
「え、あれ、本当に、違う」


先日起こしてしまった、告白事件を上手く尻拭いをしてくれた事の御礼も言えてない。なのに、先輩は、いつもと同じように、接してくれて、何も言わないで、こうやって勉強の手伝いをしてくれている。
それが、とても嬉しかった。出来れば、ずっとこの時間を満喫していたい、そう、思った。


「ここも、違う、こっちの代入式、使うんだろ」
「この式を代入するんじゃないの」
「何聞いてんだよ、授業中に」

呆れたようにため息が出たあと、鼻で笑われ、ぽんぽんと、頭を撫でられた。


終わり…?
―――
文章が、頭に浮かばなくなったのでこのまま断念します。
すみません
[記事No.593779]Re:短編小説

夏子
ID:[578511b]
TS3R
投稿日時:05/26 23:32

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記事No.326462への返信
昔から女癖の悪い奴だった。
口のカルい調子のいい男、でもどんなに浮気しても最後には私の所へ帰ってくる。
「もう一度、俺とやり直してくれないか」
まぁいいか。とその時の私は思ってしまった。初婚の時もそんなノリだった気がする。ちっとも反省を活かさない私。
名前を書いて、(こんな紙切れ一枚で人の気持ちを縛り付けられるわけがない。)印鑑を押した。


「え?彼とは離婚したんでしょ?」
「あれからまた再婚したのよ」
「…は?」
「あ、って言っても一度離婚した人とは再婚ってできないらしくてね。役所には届け出できなかった」
「は?いや、え、何で?あいつと!?」
「本当にね。よりにもよってあいつとね」
「…子供がデキてたとかそういうの?」
「ううん。違うよ」
「あんたそれでいいの?」
「今はいいよ。でもすぐ別れるかな」
「あのねぇ…。離婚てそんな簡単なものじゃないでしょ」
「知ってるよ」
「そりゃそうでしょうね経験者」

初めて彼と出会ったとき私は彼のお嫁さんになるんだと一目でわかった。
運命の赤い糸を本気で信じてた純朴な女の子は、成長して、赤い糸で雁字搦めになっている。ほどけないし切れもしない。
きっと私は一生、こう。一生、彼と一緒に馬鹿をやる。

「また離婚したって懲りずに再婚するね私は」
「宣言すんな」
[記事No.590137]Re:短編小説

夏子
ID:[578511b]
TS3R
投稿日時:05/04 23:14

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記事No.326462への返信
最近、彼のことがよくわからない。
彼がわからないってのはちょっと語弊があるかな。彼のことをどう思っているのか、自分で自分の心がわからない。
付き合ってるのに、彼のことが本当に好きなのかよくわからない。もちろん嫌いではないけど、好きかって聞かれたらそうでもない。好きでも嫌いでもない。これが一番近い。
基本的に彼が何をしてようと気にならない。私の隣にいようと他の女と会ってようと。
好きの反対は嫌いではなく無関心だと、いつか聞いた言葉を思い出す。


一ヶ月ぶりに声を聞いた。
「生きてたの?」
「ははっ、彼氏に対して酷いなぁ。そっちは?元気だった?」
「ぼちぼち」

どんなに浮気したって最後には必ず私の所に戻ってくる。
その繰り返しに嫉妬さえ忘れた。
好きじゃないならもう別れればいいと自分でもそう思うのに、それは何か違うんだ。
彼がいない生活は、違う。
別に元々四六時中一緒にいるわけでもないから彼がいない生活が普通なんだけど、彼と全く関わりがなくなってしまうなんて何となく耐えられない。何となく、恐ろしい。それは何かが、決定的に、足りない。
嫉妬を超えた執着心。

「…あれ?泣いてる?」
「なんで。んなわけないでしょ。
(なんでわかるんだろ…)」
[記事No.589812]Re:短編小説

ねこかぶり
ID:[07190328]
PC
投稿日時:05/04 11:20

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記事No.326462への返信
雨。

学校の屋上、ただ私は灰色の空を見上げる。
傘はささない。
ぽつりぽつりと頬を濡らすそれは、やがて全身に打ちつけるようなものに変わっていった。
髪からは滴が滴り落ち、夏服も水の重みを体に伝える。
アスファルトの、濡れた地面の匂いが辺り一帯に立ち込めた。

それでよかった。

これだけ土砂降りならわたしが泣いていることもきっと、誰にも分からない。

それでよかった。
それがよかった。

「なに泣いてるんだよ」

ふっ、と私の上の雨がやむ。
違う、開いた傘を差し出されたのだ。

「なんで……」
「お前が泣いたら雨が降るんだよ」

彼は笑って答えた。
変な理由。
本当に変。
私は笑った、泣きながら笑った。

どちらの笑顔が連れて来たのか。
どちらの笑顔も連れて来たのか。


「____変なの」

いつの間にか、空はお天気雨。



今構想を練っているお話の一部分です。
[記事No.589784]Re:短編小説

かなあお
 KfNPppNk
ID:[aora104]
SH3L
投稿日時:05/04 10:53

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記事No.326462への返信


いきなりですが、厨二な発言をします。
貴方は、自分だけど自分とは何かが違う自分が存在していると思いますか?
…何処に?何処かにです。
まぁ、簡単に言うとパラレルワールドのことですが………貴方はあると思います?
今自分は此処に存在してます。
ですが別の時の自分は何をしているか、気になったことはありませんか?
例えば、物事を決める分岐点。
「あの時こっちを選んでいたら、今頃自分は何をしているんだろう」等、分岐点で自分と違う道を選んだ自分が別に存在しているかもしれませんよ?


…まぁ、今から出る内容は分岐点なんて関係なく始めから設定、世界が違うんですがね。
だけど、身近にいる人間、環境など変わらない場合もあるんです。
なのに自分逹と何かが違う。不思議ですよね。
「あっちの自分の方がいい」、「あっちの○○の方がいい」。同じ人間なのに優れている方を好きになってしまうんですよね。


もしも自分の大切な人とあっちの方の大切な人がいて、あっちの方が優れていたら自分の世界の大切な人を捨てることができますか?




――――――――
厨二乙\(^0^)/
[記事No.589733]Re:短編小説

夏子
ID:[578511b]
TS3R
投稿日時:05/04 03:12

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記事No.326462への返信

「ああああ!恥ずかしい!この年でこんな女学生のような乙女のような恥じらいを持ってしまって!」
「何で!別に恥ずかしいことじゃないですつか可愛いです!」
「ああああ……こんな恥ずかしい気持ちの詳細をわざわざ口に出してしまってさらに恥ずかしいと思いつつ否定の言葉が来るのを期待、というか誘導しているのが恥ずかしい!さらにこんなことまでを声に出してしまっていることがああああ!なんで私はこんなときに限って饒舌になってしまっているの!恥ずかしい!もう帰ろうかな!帰る!」
「ええええ!?ちょちょ、待ってくださいって!俺、別にだって全然気にしてないし!」
「う〜う〜…」
「か、帰っちゃうんですか?」
「引き止めてくんなきゃ困るよばか!言わせないでよ恥ずかしいなもう!ばか!」
[記事No.586048]Re:短編小説

きみ
ID:[boopc410]
PC
投稿日時:04/22 09:47

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記事No.326462への返信
端にかわいらしい絵柄が添えてある目の前の真っ白な紙とにらめっこをして早30分。シャープペンシルを指で器用に回しながら、ああでもないこうでもないと整理のつかない頭で文章の構成を練っている。
既にだめになった紙は丸まり、ごみ箱にいくつもほうり込まれていた。
にらめっこを止めるとシャープペンシルをベッドに放り投げ、前髪をかき上げる体勢で机に肘をつき、うーとかあーとか言葉にならない声を上げている。
思い立ったはいいものの、いざ書こうとすると怖じけづき、完璧だと言えるものが完成しない。
文章以前に、字をきれいに書くことにあまりにも必死になり、紙が汗でふやけてしまったのもいくつかある。
ため息が出た。
「どうしよう……いい文章が思いつかないよ。字だってホントはもっとかわいく書きたいのに……」
そうぼやきながら、彼女はふとこの手紙を渡す相手のことを考えた。

彼は同じクラスの男子だ。初めて話をしたのは隣の席になってからで、結局その頃そこまで親しくはならず、彼女にとっても特に彼が気になる存在ではなかった。
しかし、たまたま友達に連れられて友達の彼氏がいる部活を見に行ったとき、ふと彼が目に入った。
――同じ部活だったんだ。
まずはそこに驚いた。しかし彼女は、それ以上に彼の姿に驚いてしまった。
はたから見ていると、すでにスタープレイヤーとして華々しく活躍している彼氏とは対照的に、彼はまだ未完成の素材のようだった。
だからこそなのか、彼女には彼の姿が誰よりも一生懸命に見えていた。
ぶっ飛ばされたり、ファウルしたりされたりしても嫌な顔一つ見せず、ただただ瞳を光らせて貪欲に成長していた。
コートの外にいるはずの彼女が、まるで彼が目の前にいるように圧倒されていた。

「単なる負けず嫌いだよ、あいつは」
休憩中に友達の彼氏に聞いてみた。一番始めに返ってきた言葉がそれだった。
聞いてみると、彼はやはり部活にとても熱心な人だった。まだレギュラーの座は勝ち取れていないが、毎日ひたむきに練習を重ねていた。
「オレ達スタメンとさも同等だと言いたげに立ち向かってくんだよ、ド下手くそのくせに。あいつ、気迫だけは一人前だぜ」
まあ気持ちも大事だけどな、と彼氏は苦笑気味に付け足した。
普段の授業中や彼の友達と楽しそうに話をしている場面からは想像もつかない姿だった。
彼女はそこにやられてしまったようだ。今まで興味もなかったそのスポーツが好きになったし、ルールも覚えた。クラスにいるときも、友達を介して話しかけるようになった。

そうして、友達に告白を急かされて今に至るのだ。
いろいろと思い返してみると恥ずかしい言動もあり、いまさらながらこしょばゆい感覚が全身を駆け巡った。
それを掻き消すようにわざと大きな声で決心を口にした。
「〜〜あーだこーだ考えても仕方ないか!よし、もう簡単な文章でいいや!」
ばっと顔を上げて放り投げたシャープペンシルを手に取った彼女は、手の汗を入念に拭くと、まだ何も刻まれていない用紙に自らの気持ちを短くも率直に表した。
「……よーし、これでオッケー。明日時間あっちがあるときに渡し……じゃなくて今日か、もう」
ちらりと見た時計の針はもうすでに午前0時をすぎていた。

……ちなみに彼女が寝る前にふと疑問に思ったのは、ずばり手紙を彼に渡すタイミングであった。
「朝は朝練、休み時間は友達と話してるし、放課後は遅くまで部活……うーん……」

--------
ぐわー、精進します……。
[記事No.574719]Re:短編小説

未来
ID:[hakuduki]
PC
投稿日時:04/05 00:09

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記事No.326462への返信
今日も空は青かった。昨日も青かった。一昨日は雲っていた。その前は雨だった。その前も雨だった。その前は晴れだった。その前は・・・、
「ねぇ、」「・・・なぁに?」
真っ白な部屋。消毒の匂い。
真っ白なベット。何も無い。隣に座り込む私。声はひとつの声しか響かない。
「ねぇ、ねぇ」「なぁに」「先週の土曜の天気はなんだっけ」「知らないよ。分からないよ」「何でよー」「君は覚えてる?」「私は覚えてないよ」
いつ、雨は降った? いつ、空は晴れた? 問いかける。答えるのは、私一人しかいない。
「ねぇねぇ、」「なぁに」「私、桜が咲いてる日から、ずっと貴方を探してるんだよ」「そう」
ほろりほろり、白いやせこけた頬に、目から溢れる感情が零れていった。
「ねぇ、」「うん」
「貴方は何処に逝ってしまったの」
見つめる先。窓の外では、紅い紅葉がひとひらと、ひとひらと、舞っていた。舞って、地面に朽ちていく。
自問自答。私の質問に答えてくれる人は、
「――天国に、逝ってしまったんだ」もう居なかった。


わぁい。何で私は短編を書くといつもシリアスになるんだろー?((
色々と失礼いたしました。
[記事No.572998]Re:短編小説

天p抜刀d竜
 8tBgyKlY
ID:[gintama9524]
re
投稿日時:04/02 23:18

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記事No.326462への返信
周りに振り撒くのは『気に食わねぇ』と言われた笑顔。
自らを持ち上げるべく俺を蹴落とそうとする周りの奴等はあわよくば全員カ●キラーで死滅してしまえばいいとすら思う。いや、正確には"思う"だけではなく心から祈っている。
菌回しだとか『テメェらの手こそアルコール消毒しろよ』とすら思えるふざけた嫌がらせの手を華麗にスルー+避けて、馬鹿の一つ覚えのような死ね、消えろ、その他の罵倒を赤子の戯れが如くあやし、一度手持ちの鞄に鼠の死骸を放たれたときは天誅でも降してやろうかと思ったが次の日から鍵をつけた。
ひたすらに耐え
ひたすらに嘲笑い
ひたすらにあやしてやる
態々相手をしてやることなど無いのだ。単能どもの相手などしていたら人生の五分の四を損することになる。
学生生活の連体行動とはなんとも面倒なことか。

そんな日常のある日、俺はとうとうぶちギレた。
理由もなく小突かれれば誰だってキレるだろう。
人生で初めてぶちギレて力の加減も無しに暴れた末に、何人か動けないようなことにしてしまった。いや、これといって罪の意識はない。

「こっちが無視してやってたんだからさ
それにノってお前らも俺のこと無視ればよかったんだよ、んとに馬鹿なんだから
多分生まれ変わっても治らないよ」

おお、なんか名言っぽい。他愛もない事を思いながら手身近な机を持ち上げて担任が教室に駆け込んで来るジャストにドアに向かって放り投げた。



俺の友人がある日いきなりキレた。普通小突いただけでマジギレるだろうか?
仲はいい方だとは思われる。若干弄られキャラではあったもののいつも少し怖い笑顔を称えながら、背後から肩を叩いて頬をぶっさすお約束を見事に回避して見せ、ストレスに罵倒語を雄叫ぶ男友達にも退くことなく宥め、まるで悟りを開いた仏のような存在。ただ一つ、彼の嫌いだと云う鼠のぬいぐるみを冗談で鞄に入れておいたら顔に青筋をうかべられ、次の日から鍵をかけてくるようになった。悪いことをしたものだ。
そんな仏の奴が些細なことでぶちギレて殲滅でもするかのような動きで教室を破壊し始めるなど誰が予想しただろうか?
末恐ろしいもので、奴は机を持ち上げると担任が教室に駆け込んで来たピンポイントタイミングでドアに机を力の限りに叩き付けたのだ。俺を含め顔面から血の気が引けたのは言うまでもない。


【視点違いの過ち】
end.(という名の強制終了)

シリアスの書き方を教えてください。
[記事No.572787]Re:短編小説


ID:[ayu1126]
P08A3
投稿日時:04/02 20:25

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記事No.326462への返信

たとえばの話よ?
たとえば、世界に女の子が私しかいなかったとする
私は男の子を選び放題
お金持ちな人も、かっこいい人も、かわいい人も、芸能人でも
誰でも選び放題なの

そんな世界に生まれたとしても、きっと私は、平凡で冴えなくて泣き虫でちびでどんくさくて、それでも一番に私を愛してくれる、貴方のことを好きになるわ

選び放題じゃないこの世なら、尚更ね

だから早く迎えに来てちょうだい
待ちくたびれちゃった

私には、貴方しかいないんだから
[記事No.559022]Re:短編小説

天p抜刀d竜
 8tBgyKlY
ID:[gintama9524]
re
投稿日時:03/15 13:51

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記事No.326462への返信
のろい(ノロヒ)
【詛い・呪い】
のろうこと。呪詛(じゅそ)。栄華物語(月宴)「事しも―などし給ひつらむやうに聞こえなすも」。「―をかける」

広辞苑第六版‐抜粋


世の中には恨みが溢れている。ホラーの夏だろうが読書の秋だろうがスリップの冬だろうが………
例えそれが長閑な春であろうが。
要は夜があればいいのだ、詳しく言うならば丑三つ刻があればいいのだ。そう難しいことでもあるまい。
もうひたすらに、全身全霊で腕を振り上げ全力で真剣な想い(恨み)を籠めれば、神だってそんな健気な姿を見れば叶えないわけにもいかないだろう。彼女はとにかく持てる力の全てを藁人形に刺した釘に注いでいた。
そしてそれを不幸にも見てしまった彼が居ただけの事だった。
夜に
白装束の女が
神社のご神木前で
全力でカーンカーンしてりゃそりゃもう…
驚かない人間はいないだろう。
「ぎゃああああああっ!」
「見ぃたぁ…なああああッ!!!」
「見てませんすみませんんんんんんっ!!」
嗚呼哀れな、彼はただこの時間に煙草を切らしてコンビニに行こうとしていただけだった。恨むなら神社近くに店を構えた店長にしてくれ。
全力で逃げる手ぶらの彼と全力で追う右手に工具用トンカチを装備した彼女。
人に見られたら速やかに息の根を止めること、これぞ呪いの醍醐味である。
「すんませんすんませんすんませんすんません記憶から抹消します!!」
「人を呪わば穴二つッ!」
「二つ目は俺の入る穴じゃなくて貴女の入る穴ですっ!!」
彼女が長髪なのがさらに恐怖を倍増させる。
「待ちなさいいいいいっ!」
「すんませんんんっ!!!」
この追いかけっこは朝6時まで続いたと云う。
そして余談だが、彼女の呪いは写真が鉄板へのプリントだったこともあり藁人形へ貫通することもなく成就しなかった。
見兼ねた彼が彼女を励まし、今、二人はお付き合い2年目である。

END♪
――――――――――
こんな恋愛もあってもいいと思いますよごめんなさい(棒読)
[記事No.558913]Re:短編小説

きみ
ID:[boopc410]
PC
投稿日時:03/15 09:56

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記事No.326462への返信
時刻は午後9時近く。
街灯の明かりがたよりの道を、革靴の音を響かせながら歩く人影があった。
学ランを着ていることにより、その姿は暗闇に溶け込んでいる。
ポケットに手を突っ込み、少年と呼ぶにはいささか高い背を丸くして歩く。髪の毛はポマードで固められ、リーゼントになっている。
そして、彼の顔には無数の傷があった。
「フン……」
己を嘲笑うように鼻を鳴らすと、迷いもなく一つの目的地へと歩みを進めた。


「遅いじゃない」
昼間は子供たちでいっぱいの公園内の明かりの下に、一人の少女が立っていた。
「……うるせえ」
公園に着いた途端文句を言われ、少年は彼女を睨みつけた。
しかしそれに動じないのか、彼女はツカツカと歩み寄り、彼の腕をとると明かりの下に連れていった。
「何よ、自分で呼び出したくせに……。はい、ここに座って」
未だ不満げな表情を見せながら、少女は地面にハンカチを敷くと、少年に座るように言った。
チッ、と悪態をつきつつも、彼はおとなしく座る。
彼女は持ってきた鞄から救急セットを取り出し、黙々と傷の手当てを始めた。

「……おい」

少年はそっぽを向きながら、ぽつりと独り言のように治療中の少女に声をかけた。
「何?」
「寒くねーのか、そんな格好で」
彼の言う“そんな格好”というのは、彼女が着ているワンピースのことだ。昼間ならいいが、夜だとまだ肌寒いだろう。
それに、よく見ると髪や鞄、靴もばっちり決めている。そこまで彼が気づいているかどうかはわからないが。
少女は服装のことを言われ、羞恥で顔を赤く染めてごまかすように噛み付いた。
「い、いーじゃない別に!今くらいかわいい服着たって……!」
「アホか」
少年はそんな彼女を一蹴し、盛大なため息とともに彼女に学ランをかけてやった。
「……ありがと」
少女は彼の態度に少し驚くも、その厚意を素直に受け取った。


手当てが終わり、会話もなくどのくらいの時が経っただろうか。
近くに時計はない。しかし彼らにはそれを知る必要がなかった。
「ねえ」
「あ?」
唐突に少女は声をかけた。

「……今度は昼間に一緒にいたいわ」

少女が先程の威勢のよさとは打って変わり、雑踏の中ならたちまち消えてしまうような声で訴えると、少年は彼女に目を向けた。
彼女は俯いている。彼には自分を押し殺しているように見えた。

「……バカヤロウ」

そう言うと、少年は少女の頭を少し雑に撫でた。少女が思わず顔を上げると、彼はすでに立ち上がり、背を向けてゆっくりと歩き始めていた。

「わかってらい。今度な」
「!うんっ」

ハンカチをしまい、急いで彼の隣に並ぶ。彼女が隣に来ると、片手をポケットから出して彼女の手をつかんだ。
じんわりとあたたかい、その優しさが心に染みた。
少女はわかっていた。
少年が、つねに自分を守ってくれていることを。

平凡な高校生活を送っている彼女にとって、喧嘩は別世界のものだった。
ヤンキーである彼にとって、喧嘩はすべてだった。

一緒にいるところを見つかれば、きっと標的になる。
だから彼はいつも、どこかの公衆電話から彼女の自宅に電話をかける。
夜だけが、唯一の彼らの逢瀬の時間だった。
[記事No.558799]Re:短編小説

SARAN
ID:[20130113]
944SH
投稿日時:03/14 23:56

HPアドレス   レスを削除する   違反連絡
記事No.326462への返信
サイトで更新している
『5ページに紡ぐ夢物語集』から
「星の王子様」より抜粋。

続きはサイトにて読めます(^^)
夢のような、素敵な気持ちになって下されば、嬉しいです!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「あなた、何故光っているの?」

私は唐突に聞いた。
男ー・・・こうみると、まだ若い。少年といったところか。
・・・私と、同じくらいかしら・・・
少年は、何も答えなかった。


「・・・あなたは人間・・?夢の中には、人間じゃない人がでてきても不思議じゃないわ」


私はゆっくり彼に近づいた。


「・・・怖がらないね」
少年はやっと口を開いた。透き通った、穏やかな声がそう言った。

「・・・えぇ。・・・だって、怖くないもの」

私は正直に答えた。
だって、何もナイフや銃をもっているわけじゃない。


「・・・花を、ね。見たかったんだ」

少年は再び言った。
ポツリとした話し方だった。


「あら。あなたの家に、お花はないの?」

少年は首を振る。
少年の足元に、季節はずれのたんぽぽが咲いているのを、私は見た。


「・・・美しいね」

少年はたんぽぽを見下ろして、静かに笑う。
キレイな顔立ちだった。

・・・ずいぶんと、優しく笑うのね。

「そうね。・・・地面には花があって、上を見れば・・・ほら!星がキレイ!」


私は夜空を見上げ、うれしくなった。
今日も一段と、星は輝く。

「・・・素敵。私、昔から星が大好きなの」


少年は、そんな私の横顔をじっと見つめていた。
私は、はっとそれに気づいて、少年を見た。

「・・・あなた、星みたいね」

そういうと、少年は少し驚いたように目を見張った後、再び微笑んだ。


「そう・・・僕は、星だよ」
[記事No.558796]Re:短編小説

SARAN
ID:[20130113]
944SH
投稿日時:03/14 23:54

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記事No.326462への返信
サイトで更新している短編夢小説、
『5ページに紡ぐ夢物語集』から
「怪物の王子様」の1ページ目を(^^)

続きが読みたいと思って下さる方がいたら、是非サイトにお越し下さいね♪

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昔むかし・・・ではなく、遠い未来の王国。
そこには大きな金色の羽が生えた、王子様がいました。
俗にグリフィンと呼ばれるその類は、夜になると狂暴な鳥類へと変化してしまうのです。


王子様は、毎晩自ら牢屋で過ごして、自分から皆を守っていました。

そんな優しくて強い王子様は、皆の人気者でした。


王子様には願いがありました。


「私は、この世で1番心美しい者を、私のたった一人の姫にしたい」


「私の姫よ、今どこにいるのか・・・今すぐにでも、この羽を羽ばたかせて、君のもとに飛んで行けたら」


しかし王子様には願いと共に・・・願いがあるが故に、一つの悩みがありました。
それは・・・姫が自分を見た時、この羽のせいで怯えないだろうか。
グリフィンだと分かれば、恐がるのではなかろうか。
・・・そんな、悲しい悩みでした。


パタン。


私は絵本を閉じた。
いつの年になっても、物語は好き。
だって、その時だけは、夢見てもいいんだもの。


・・・王子様、心配いらないわ。
あなたみたいな素敵な人を、姫はきっと嫌わない。
姫もきっと、あなたを探しているわ。
[記事No.558354]Re:短編小説


ID:[ayu1126]
P08A3
投稿日時:03/14 18:13

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記事No.326462への返信

「すきだ」

何千、何万回と口にした言葉を、飽きもせずまた吐き出す
きゅう、と締め付けられたように痛む胸から、掠れた声にのせ、淡紅色の薄い唇を震わせて
絞り出すように、懺悔するように

「すきだ」

ラピスラズリの瞳を潤ませ、頬を林檎色に染めた目の前の顔を見つめる
ほわほわ、ゆらゆら、ふらふらと、揺れ動く気持ちのままに、そっとそっと
甘くて、柔らかそうな、淡紅色の花が

「…すき」

ふわふわと、触れて、溶けて、重なって
逃がさないように、慈しむように、優しく啄む
すぐそばにラピスラズリが、上気した林檎色が
ちらちら揺れて

「…冷たい」

突然、さめて、そっとそっと離れた
ぼやけた視界に、ラピスラズリが写り込む
触れたかった
のろのろと伸びた手が、もうすぐ―…



……―かつん、



「…つめたい」

かつん、

「かた、い…」

かつん、

「……さわれ、ない」



……―がしゃん、



「すきだ」

また吐き出す
ラピスラズリと、林檎色
割れて粉々の、偽物の色

「すきって、言ってよ」

偽物の顔
割れた鏡に写ったのは




よく似た偽物の、醜い自分




−−−−−−
本館サイトの双子
姉に恋した弟が鏡にキスして割るだけの話

本館はギャグだからこんなの書けないので書けて満足
[記事No.557644]Re:短編小説

天p抜刀d竜
 8tBgyKlY
ID:[gintama9524]
re
投稿日時:03/13 18:57

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記事No.326462への返信
その日はいつも通りに始まった。そしていつも通りに終わる筈だった。
理不尽な非現実が起こるまでは、

『今日で地球は終わります』

なんでも隕石が落ちるのだとか、それとも大地震が起きて地球が砕ける、だっただろうか?
頭が理解するのを全力で拒否する。

"俺が一体何をしたんだ"

ソファに凭れた体がテレビを向いたまま動かない。

"制裁するなら政治家共や罪人だけにしてくれ"

顔は無表情に凍りつく。携帯がけたたましく某アニメのオープニング曲をリビングに流したが彼はピクリとも動くことが出来なかった。寧ろ息すらもしていなかったのではと思われるような静寂を作り出し、頭の中は昨日漸く告白して両想いとなった子のことで一杯に。

「な……ん、で」

数分して、彼は立った。
そして横を振り返る、否、睨み付けた。

「お前の性か―――‐…」

お前が筋書きを用意して俺達を邪魔したんなら
俺はお前の世界を必ずめちゃくちゃにしてやるからな

―――――――――――
私欲の作者は話をENDで結んで、満足そうにキーボードから手を離した。
[報われぬ恋]‐END
―――――――――――

End..?

‐‐‐‐…………
あ…お仕舞いです
死ネタとか世界滅亡ネタとか、主人公が不幸になる進路の話って主人公視点からしたらどうなるんだろうな?と、
うちの主人公は反抗期だっただけの話です←
お目汚し失礼致しました
[記事No.532529]Re:短編小説

砂弓
 4VUEVjM2
ID:[sunanonaka6]
PC
投稿日時:02/10 01:36

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記事No.326462への返信
はじめまして^^
返信です^^




「――――――いい加減にしてくんない?」
暗い夜道で、呼び止められ、腕をつかまれた。
それが、彼の俺に対しての情を表しているようで、
「気持ち悪いんだけど。」
泣ききたくなった。

ひるんで腕の力が抜けた一瞬の空きを突いて、振り払う。
彼に向き直り、そして言葉をぶつけた。
「ねえ、最初からうまくいくなんて思っていなかったでしょ。
 あんたは将来の婚約者もいて、社会的な地位まで確立されてて、
 それに比べて俺はただの庶民だし、そのうえ、男同士だよ?
・・・あんたはいいかもしれないけど、俺は、悪いけど俺は耐えられない!」

ああ、もう泣きそうだ。
ほんとは、笑顔で別れて、終わりにするつもりだったんだ。
何も言わずに、消える予定だった。
・・・それが、あいつ、腐れ縁のあいつ、はめやがった。
よびだされていった店には、あいつじゃなくて、目の前のこいつがいた。明日出国で、忙しいのに「せめて送別日くらいさせろよ、」という言葉に押し切られ、今に至る。
彼の姿を見て、揺らいでしまった俺の決心に、優しい声が聞こえ、思わず、別れを告げてしまった。
彼の呆然とした姿を目に収め、やってしまったと思い、逃げ出したのが、10分ほど前。
走って走って、捕まってしまったのがつい先ほど。
そして冒頭に至ります。

精一杯微笑んで、
「俺の都合で悪いけど、わかれてほしいんだ。」





Atogaki。
へい!やっちまいました悲恋?
無茶苦茶短いけど、ちょっと色々精一杯でした。
受け視点で別れ話です。
時間さえあれば、攻め視点での続きも書いてみたいですが、今の時点では無理そう・・・

暗いお話でした。

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