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森のフォーラム

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Re:短編小説
烏輪滝彦
[ID:NegroCruzRX]

季節は夏、雲ひとつ無い夜空の下に、たゆたう川には 歪んだ月光。

綺羅綺羅輝き流れ行く水面は、薄衣の襟を開けども、蒸し暑い夜風とは無縁と言わんばかりに冷たい瞬きを魅せてくれる。

私は書棚から書簡を取り出す。古くから紡がれ語られゆく詩を読むために。

衣擦れの床は少しも音を吸わず、木質を私の裸足に伝える。そろそろ建て直しが必要だろうか。鶯が鳴くような軋みが耳につく。

一冊の書簡を取りだしまた、几まで歩む。家人はまだ寝ていないだろうが、申し訳ない気持ちになりながら窓際まで几を寄せ、書簡を紐解く。一陣の風を頬に感じ、ふと、窓を見る。

蛍が飛び交うこの頃には、白日の元に晒される 百日紅も影を落として風に揺れる。

吹き抜けの窓から訪れる夜月と蛍の灯火に、私は書簡を広げ、流暢に認められた書に感嘆しながら、詩を読む事に没頭する。

蝉が鳴き止み、暑さもはたとやむ、このひとときが私の至福の時なのだ。








短文小説練習板の文章を長くしてみました。あまり変わってませんね…。長くもなりませんでした(泣)

場所を提供していただき、ありがとうございました。

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