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森のフォーラム

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Re:短編小説
天p抜刀d竜
[ID:gintama9524]
愛 人 そ と 大 其
し な の あ 層 の
て ら 男 る 昔 噺
い ざ ` 男 の ^
た ら   が 噺 ハ
そ む   お と ナ
う 物   っ 聞 シ
な ノ   た く -
  怪   そ が
  を   う
     で
―‐―‐―‐―‐―‐―
愛 男 だ 呟 ┐村
の が が い 男 の
言 い し て は 者
の く か お 化 ら
葉 ら し っ か は
を 物 ` た さ み
降 ノ   が れ な
ら 怪   男 て
せ に   は い
ど     本 る
も     気 の
      と だ
      └


「人と妖は相容れぬ」

いつもの凛とした表情で彼女は言った。男は二月(ふたつき)もついやし、一日も欠かさず迫った。
だがその首が縦に振られることはない。

「人と妖は戯れているがいいのよ」

彼女が言うに、人間は妖の、妖は人間の世に必要以上に関わってはいけないのだと。こうして戯れ事の域を脱せず、自然の理に触れぬよう過ごすのが一番なのだ。
無花果(イチジク)の色をした目を吊り上げて、着物の裾を翻す。布が刷れる度に香る甘い匂いは、本来ならば人間を誘き寄せる疑似餌の役割なのだという。

「私が貴様を喰わぬだけ、満足しろ」

男がこうして言い寄るようになってから、この一帯で起きていた行方不明事件は無くなった。

「貴様はもう十分、私の心とやらを掻き乱している」

依然として彼女の表情は凛としている。

「なぁ人の子」

彼女は男の手をとると自分の手で包み込む。

「この温かみが貴様から消え失せた頃、私の暦は全ての内の半分にも達してはいないだろう」

はぁ…とため息を一つ。凛とした表情のまま、彼女は手の内にある男の肌の感触を感じながら呟いた。

「失(な)くすというものが、これほどまでに儚いと思ったことはない」

私はこの先も貴様と戯れに共にあろう

だがしかし、貴様からこの温かみが消え失せた時
私は貴様の魂を喰らおう

そして

「私と共に、此方の世を生きれば良い」

男は思った。これ程までに彼女を恐れたことはないと。
だが男はさらに思った。
彼女の初めての微笑みは、苦笑いにも満たない歪みであって、それでも不器用ながらに表に出された形は

それはそれは温かな表情であったと。


【昔の今に続く噺】
End.

‐あとぅがき‐―‐―
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