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森のフォーラム

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Re:短編小説

[ID:tama1997]

いつかは
いつかはこういう時が来るって分かってた

あいつらが僕を殺しに来る時が
だって僕は皆から忌み嫌われる化物
死んで当然 嫌 人間は皆死ぬことを望んでる
わかってる
それでも人間みたく生きてみたかった
遊んで泣いて勉強して
恋して

でも 僕は所詮化物
殺すしか能がない

だけど あいつらが学校まで来るとは思わなかった

僕の死に場所は此処か

今にもあいつらはここにいる全員を殺しそうだ
なら
僕が死んでも皆を守る
僕が死んでも彼女を生かせる
死ぬのは心臓が動く理由すら無い僕でいい


あいつらが笑う
僕は目を真っ赤にしてあいつらに向かって走ってた
体から固い固い尾を生やし
あいつらを突き刺してた

彼女の目が歪む

ごめん 嫌な思いさせて
だから 僕を忘れて

僕は本能のまま あいつらに向かって行ってた

自分の体から血が噴き出す
きっと醜いんだろうな
僕は

そんな僕はあいつらの弾丸が彼女へ向かうのを見た

僕は彼女の前に立ちはだかっていた
弾丸の雨を体で受け止めた
体が熱い痛い苦しい
でも

彼女を守れなかった痛みを考えたら痛くも無かった


「………くん…。」


僕は彼女に微笑む


「…失う物なんて、何も無かった…そんな気持ちを捨てて………」




君を





僕は彼女の泣きそうな顔を最期に



あいつらを殺した





彼女はこれから笑ってくれるかな?

彼女は良い人生を歩めるのかな?

分からないけれど


僕は真っ暗な視界の中で彼女らしき者に血塗れの床に横たわりながら触れる




君に幸あれ






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