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森のフォーラム

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Re:短編小説

[ID:kypikumin]
またまた書かせていただきます^^;

シャクッ、シャクッ
彼女は、僕の隣でリズム良くかき氷を食べ続ける。
今日は地元の花火大会。時刻6時20分だ。
「美味しい?」
「ん、美味しいよ」
問いかける僕に笑顔で答える彼女の名前は彩矢。
「うむ、それは良かった。奢ったかいがありますな」
僕は一人頷きながら、彼女の大変よろしい返答に、更に答えを返す。

「…食べる?」
「んむ、くれるなら、食べるよ」

彩矢は、かき氷をなるべく多く取ろうと、安物のスプーンと対決し始めた。と、ふと動きを止めて僕に尋ねた。
「あ、イチゴシロップ、苦手だったっけ」
…あぁ、そんな事話したな。
「彩矢の食べるものならなんでも美味しいのだ」
僕のとぼけた返答に彩矢は笑った。
恋は盲目とはいうが、それはほぼ0%と言っていいほど関係はないだろう。彩矢は美人だ。
陶器をように、脆くなめらかな白肌。綺麗なアーモンド型を描く黒目がちな瞳。薄くて、淡い桜色を浮かべた形のいい唇。

「何?」
あまりにも僕がまじまじと彩矢を見つめるから、彩矢は少し怪訝な顔をして僕を見つめ返した。
「いや、早くかき氷ちゃん下さいな」
「あぁ、何?そんなこと」
どんな事だと思ったの。僕が問うと、彼女は冗談混じりに言った。
「彩矢さまさまの美しさに見惚れてちゅう〜なんちって」
え、や、あの。
ど真ん中直球ですな、彩矢さん。僕の頬に血が集まっていくのが分かる。
「やだな、スケベ。照れてるし」
彩矢はそう言ってコロコロと笑った。

違う、そうじゃないよ、彩矢。

「ほれほれ、アタクシ寛大ですから、スケベな貴方も許します」

カチッ、カチッ。僕の腕時計が時を刻んでいく。
現在時刻6時29分。
「はい、あーん」
小さなスプーンに乗せれるだけかき氷を乗せて、彩矢がこちらを向く。
「ん、ありがと」
僕も彩矢と向き合う。

秒針が、また一回りして、分針を前進させた。

6時30分。広くて澄んだ夜空に、派手な爆発音をお供とし、鮮やかな大輪が咲いた。

同時に僕はスプーンを持つ、彩矢の細い手首をつかみ引き寄せた。
「え、う?」

彩矢さまさまの唇を、己のそれと触れあわせる。
ああ、見事なバカップルだよ僕ら。

でも、今はそれでいい。
あいらいく彩矢だから。
…彩矢の唇からは、微かにイチゴシロップの味がした。


なんか意味不明になっちゃってすみません!
バカップルな夏の話が書きたかったんです…

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