以下の質問内容について「ルール」に反していると思われる部分を選んで下さい。
ご連絡いただいた内容が、弊社以外の第三者に伝わることはありません。
Re:短編小説
天p抜刀d竜
[ID:gintama9524]
「うぉおお……おおお…!!!!」
両手に持ち上げる機材には大切なデータも入っている筈だ。だがそれを差し置いても、この怒り、"これ"にぶつけるしかない。
素敵に破壊神を慌ててとめに入ったのは彼のゲーマー友達だった。
「待て待て待て!!
落ち着けよ!まずはハードディスクを買ってからだなぁ!」
「追加料金を要求してくる悪い子はお仕置きです」
よいしょおっと高々持ち上げられる機材、もといデスクトップパソコン。首がグラグラしている。既にそこから外れて崩壊が始まりそうだ。
「置けェェェェッ!
取り敢えず落ち着いて机に置け!首が切れる!(落ちる!(アレ、言い換えても物騒だわww)」
あまりにも必死に言われるものだから致し方無く机の定位置にパソコンを戻す。が、手は縁を掴んだままだ。プラスチック部分がミシミシと良くない音をたて、液晶画面も色を変えている。
「遅ぇこいつ(PC)が悪ぃんだろうよ
俺はちゃんと(PC)に『次に止まりやがったらスクラップにすんぞ』っつったからな」
「で、フリーズしたと」
こくりと頷き、また持ち上げる彼を制止する。
液晶画面壊れるぞ、と言っても力を抜く気はさら無いらしく、逆に強くなった気もしなくもない。
「パソコンに話し掛けてどうする
そもそもパソコン語は0と1だ」
「パソコンのが頭いいんだからこっちの言葉を和訳するくらいわけねぇだろ」
「いやだから全てを差し置いてそういう問題じゃねぇからな
お前無機物に話し掛けてるからな」
的確に突っ込みが入るが彼は面倒とでも言うようにそれを無視し、ブンッとパソコンを振り上げる。
「はいストップゥゥゥゥ!!」
「んだよ
頭に一発くらいてぇのか?
Mなのか?」
「違ぇよっ!」
「はいっ!『違ぇよっ!』いただきましたぁああっ!」
バキィィィッ
※画面両断音
「嘘だろォォォオオオオマジでやりやがったぁぁあああ!!!」
あり得ねぇ、マジであり得ねぇよお前病院(心の)行ってこい
とブツブツ呟く先には無惨にも両断されたパソコン。思いきったことをする人間もいたものだ。いや、こんなことをするのは彼をおいて他にはいないだろう。いたら逆に不味い。
「スッキリしたー!
新しいPC買ってくる!」
「お前…絶対にハードディスク買った方が安上がりだったぞ」
破片を蹴りあげる彼の背中に言った。
End
戻る