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Re:短編小説
市松
[ID:ichimatsu00]
黒髪、ピアスに、三白眼。
右手はいつもポケットで、君は「不良」と呼ばれている。
でもね、わたしは知ってるんだ。
「たーくん!一緒に帰っていい?駅前ドーナツ百円だって」
「……奢らねぇぞ」
「わかってるよー、なんだったら一つ奢るからさぁ」
その右のポケットには家の鍵が入ってて。
昔っからそうだったよね。たーくん、失くしちゃいけない大事なものから手が離せないんだ。
ねぇ、たーくん。
いつか君のその右手に、私の左手を繋いでもらえる日はくるのかなぁ。
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