【お話小箱/華鬼】鬼と花嫁の日常♪

□宿題/英語編
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木藤家には、
本日も〈歓迎せざる〉客が訪れ

夕食を伴にし

キッチンでは
もえぎが夕飯の片付けを

リビングでは
神無と水羽が、宿題に励んでいる

華鬼は…というと

宿題の邪魔をさせない為に

ダイニングテーブルで

麗ニが〈妊娠中の注意〉〈子育て〉について等を講義している

なんと言っても
麗ニは《経験豊富》なので…


「息子を立派に育てるにはね…」

…と、
何気に己の息子自慢をしていたりする(-.-;)


さて…今日の宿題は《英語》らしい

水羽「神無さぁ、今度の授業スピーチだよね!」

神無「はい…難しいです…」

水羽「僕も、英会話は苦手なんだよね〜( ̄○ ̄;)」

神無「…どうしましょう…」

英語は特に、単位が危ないので
かなり、心細気な神無...

水羽「こういう時は、光晴がいたら助かるんだけどなぁ〜!
なんたって、アチコチ放浪してるから…変な関西弁なクセに、英語はバッチリなんだよ!」

神無の顔に、
微かに懐かしさが浮かぶ

華鬼が己の本心に気付かず、神無に辛く当たっていた頃

何度も助けてくれた

真っ直ぐな眼差しで、「しあわせになりたない?」とプロポーズしてくれた…

自分は今、華鬼と幸せだけど…

彼はどうしているんだろう…

そして、
神無の口から
光晴の名が零れ落ちる…


と…

玄関の方から

バキ!バリバリ!
ダダダダダーッー

鬼達が、臨戦体制を整えるより早く

神無に抱きつく光晴の姿!!!!!

???????

何が起こったか現状が把握出来ない神無は、呆然としたまま
抵抗すらしない

その神無にスリスリしながら

「やっと、俺一人の名を呼んでくれたんやなぁ〜!」

…え?…

しかし、神無が言葉を発するより早く

バキッ!ドスッ!

光晴が、力無く崩れ落ちる

常では有り得ない連携プレイで

華鬼と麗ニは
光晴を窓から放り投げる

…え?…えーっ!…
ここ4階ーっ!!!…

我に返った神無が
窓から、下を見ると…

ムクッと起き上がった光晴が
「死んでまうやろ〜!!」
と、叫んだ☆

神無の後ろに
いつの間にか立っていた〈もえぎ〉が

穏やかな(しかし、麗ニによく似た般若を思わせる)笑顔で…

「鬼は頑丈ですから大丈夫ですそれより…ドア、ちゃんと直して下さいね!」



その晩
もえぎの言い付けで
木藤家の玄関を守る光晴の姿が…

――キャィ-ン――

華鬼「番犬(鬼)!煩い

※神無が、無事に英語のスピーチを出来たかは…

知らな〜い(゜∇゜)

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