【お話小箱/華鬼】鬼と花嫁の日常♪

□花嫁それぞれの節分
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響と結婚し、
今では神無との関係を修復した桃子が
木藤家に遊びにやってきた。

桃子「こんにちは!コレお土産ね♪」
と、神無に大きな荷物を渡たす…

神無「これ?!何ですか?!重っ!!」

桃子「今日は節分じゃな〜い♪豆!豆よ!」

神無「えーっ?!だって…だって…私達の夫は『鬼』ですよ!」

桃子「そうよ!節分は私達の鬼の嫁の日頃の鬱憤を晴らす為の日よ!」

神無「鬱憤って…」

桃子「いくら鬼が、花嫁に優しいって言ったって
一緒に暮らしていれば、不満の一つや二つあるわよねっ!!」

神無「え…不満って…?」

桃子「例えば、自分じゃ目玉焼きすら作らない癖に人の作るモノには文句付けるトカっ!」

神無「華鬼は料理上手で…よく作ってくれますケド…」

桃子「自分は縦のモノ横にもしない癖に、掃除した所を汚いとか文句言ったり!」

神無「華鬼は掃除も手伝ってくれますケド…」

桃子「自分は、何にも言わず不意に出掛けて、何日も帰って来ない癖に…帰って来た時に嫁が家に居ないと、凄い形相で怒るしっ!」

神無「…私を外出させない様に鍵を隠す事はありますケド…」

桃子「… … …何か…神無、アンタに豆ぶつけたい気分になってきたわ(-"-;)」

そこへ…ピンポーン!

神無「…あ…多分、もえぎさんです…
桃子さん、一寸ごめんなさい…」

神無は、気まずい雰囲気から逃げ出す様に玄関に急ぐ

客はヤハリ、もえぎで…

にこやかに挨拶しながら部屋に入ってきたもえぎは、
豆の袋に目を止める

もえぎ「まあ!!随分大きな袋ですね!…何なんですか?」

桃子「豆です」

もえぎ「あぁ!節分ですものね!コレだけあれば、撒きがいがありますね〜♪」

神無「え?!…豆まきするんですか?!」

もえぎ「勿論です!」

そうキッパリ言いきったもえぎから
なにやら黒いオーラが…

神無「な、何か…あったんですか?!」

もえぎ「別にっ!…しいて言うなら、彼らは自分達が鬼だからって『いい気』になってるんです

神無「え…」

桃子「ですよね!!」

呆気に取られてる神無をヨソに

二人はすっかり意気投合し、盛り上がる

そして、いかに自分ちの鬼に豆をぶつけてやるか相談を始めた。


日がドップリとくれる頃
二人は帰って行った

神無「疲れた…」

豆の袋を片付ける余裕も無く、ぐったりと座り込んでいると…

華鬼が帰って来た
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