彼の運命
□Prologue
1ページ/1ページ
おやおや、ようやくお目覚めになったのですねあpせfgこhgs部lr;ry!!!
……そんな、目覚めてすぐに鼻フックデストロイヤーをかますことはないでしょう。
私はあなたの敵ではありません、ご安心を。
ああ、申し送れました。
私の名前はサイグローグ。『深淵への導き手』であり、『世界を知る者』。
あなたのような強き力と意志を持つ者に、“すべて”を教え伝えることが私の役目です。
なんだか困惑していらっしゃるようですね?
え? 違う? 悩んでた? それは申し訳ありません。早とちりをいたしました。
それで、「何故自分が“選ばれ”て、ここにいるのかわからない」ですか……。
まぁ、“選ばれた”というのもありますが……
それと同時に、あなたが“選んだ”ということも影響しているものだと。
選んだ覚えがない?
そんなことはありませんよ。
些細な事に対する些細な選択が積み重なり、結果的にそれを“選ぶ”ことに繋がるのです。
まぁ、長話はこれぐらいにして。
私があなたに“すべて”を教え伝えることが役目だと仰いましたね。
私があなたに教えたいことは“すべて”。
あらゆるものに関することの“すべて”。
そして最後には――あなたの意志ひとつで、“世界”は自由に動くようになる。
「某ゲームの校長先生の台詞」と仰られましてもねぇ……。
そこは軽く流してください。いや本当に。
……さて、扉は開かれました。
進むも戻るもあなた次第――といいますが、あなたはきっと先に進むことを選ぶはずです。
何故わかるか?
ええ、わかるのです。何せ私は『世界を知る者』ですからね。
この扉の先で得た記憶を、あなたは“夢”と呼ぶでしょう。
けれども、この先で得た“すべて”は、永遠にあなたの魂に刻みつけられ、絶対に忘れることはありません。
……もし、あなたが強く願うのなら――
それは“夢”ではなく“現実”となり、あなたの“真実”となるでしょう。
……それに、あなたをお待ちになっている方々もいらっしゃいますしね。
誰かって? それはあなたが一番よくご存知のはずだと思いますが。
先に進めば、そのお方とはおのずと逢えるのですから。
……そんな怖い笑顔浮かべないでくださいよ。あなたを選んだことを後悔し始めてるところなんですから。
では、先へお進みください。
あなたのご活躍とご健勝を、何よりもお祈りいたします。
願わくば――あなたにとっての“真実”が、この扉の先で見つかりますよう。
・